 ■キンちゃんの長所は貪欲な所だと思います。グンマと同じような生活を送っているのに、グンマは貪欲とは程遠そうです(南国の日本刀を下げた復讐鬼グンマ様は、あれはあれで好きだ)。
グンマにとって一族達周囲は、常に自分に幸運と幸せを運んでくれる存在であって。キンちゃんにとって周囲とは、常にライバルみたいなものなのだろうなと思います。性格の違いだろうと思います。
グンマとキンちゃんは、ライバル関係でないのかと思いますが、キンちゃんはどうもグンマを小さくて弱いと思っていそうです。グンマの作戦勝ちでしょう。
南国後のグンマにとって高松は、「僕を幸せにしてくれる血縁」でないもの。キンちゃんにとって高松は、受験戦争中の子供の母親みたいな感じでしょうか。同じ男一人に、グンマとキンちゃんで全く意見が異なっていそうです。
■聖闘士星矢冥王神話 ロストキャンバスへの雑感です。作品の良さに比例しない、どうしようもない雑感です。
LCとは
・安心して読める星矢という、とても珍しい作品。休載はほとんどなかったし、ページが真っ白とかもなかった。あれだけの怒涛の聖衣、冥衣を週刊で描いていた事は歴史に残ると思う。
キャラの動かし方も、意外性等は狙っていなかったのではと思う。青銅が黄金、白銀をきちんと敬う。力のバランスが青銅<白銀<黄金<神でほぼ乱れがなく、黄金も皆真面目、というある意味妥当な描写に、意外性を感じるのは車田漫画の読み過ぎか。
ところで、作者が最も気合いを入れて描いていた様な気がするのは、女性の体だったのかもしれない。サーシャは清楚な娘さんだったが、パンドラのロングスカートから見えまくる素足には目のやりどころがなかった。でもパンドラは可愛い女性だった。ユズリハ、パルティータ、セラフィナ様もよかった。外伝の女性達もいい。
エルシドさん
星矢の派生作品が毎週読めると言う環境に、慣れた頃、エルシドの存在にも慣れた。
慣れると言うと非常に図々しい感想だと思うけれど、原作星矢で二次創作をしていたので、影響力の高い人の描く山羊座の黄金聖闘士なんて、ビクビクしながら待っていた。蟹、魚の功績を思うと不安になる事はなかったのだけれど、真面目な山羊座が真逆に走ったらどうしようとか本気で思った。
不安など嘘の様に、エルシドさんはかっこよかった。アニメの中井さんの声なんて、ゾクゾクした。ふと思うのは、これがノーマルな黄金聖闘士のバトルであって、原作星矢がどれだけイレギュラーな物語だったのかと言う事である。
シュラについて
シュラの場合、彼自身は真面目過ぎる程真面目な男だと思うけれど、悪の教皇の手先といっていい。自分はシュラ×サガで描いていたが、サガの築いた聖域をアテナ沙織さんは崩壊しにきたと思うと、原作にさえ素直になれなかった。
サガもシュラも、自分達がいずれ成敗されるだろう事は気が付いていたと思う。しかしサガの性格を思うと、色々我慢ならない事が多かったのだろうと思う。
サガは悪いものに乗っ取られていたのだという考えもあるが、あの13年間は決して成敗されるようなものではなかったと自分は信じている。一途に生きられたエルシドさんの方も苦労は多かったと思うが、素直に戦えただけ彼は報われる生涯だったと言えそうだ。 |
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