・黒執事サーカス編についてです。ジョーカーの男爵への感情がよく分かります。男爵の支援があったから今の自分達があるのだと言う思い、感謝、損得勘定で言っても、男爵がいないとジョーカー達の生活は崩壊します。
でも男爵にとって、ジョーカー達が何だったかのか゚と言えば、書くもおぞましいです。ジョーカー達にとって男爵の慈悲?が人生の全てだったとしても、男爵にとってジョーカー達は余り意味がありません。誰でもいいのです。実際貧しい少年少女は英国にいくらでもいる訳で、ジョーカー達が逃げたり亡くなったりしても、男爵には代えがあります。
こんなグロい黒執事、見なければいいと一瞬思いますが。大なり小なり、ジョーカー達と男爵の様な関係が、今の日本にもゴロゴロしているのではと思います。
自分の言う事を聞くからこの子が可愛い、自分の役に立つからあなたを愛してあげる、などの関係は普通?の家でも見られます。男爵にシエルは発砲しますが、この日本で発砲事件もないので、グロくてえげつない男爵に、同じくらい激しい、憎悪と冷たさと怒りを向けるシエルを見るとスッキリします。
・黒執事サーカス編のアニメを見ていました。ジョーカーは難しい役だなあと思いますが、宮野さんの演技が素晴らしかったです。以下、雑感です。
・シエル双子説は有力だと思います。シエル(仮)は、健康で明るく、皆から好かれる双子の兄にコンプレックスがあったのかもしれません。兄が悪魔召喚の生贄にされた時、「僕を兄さんの代わりに」なんて思わないで、「兄さんを犠牲にして僕が悪魔の主人になる」と言い切った彼は、生贄になる前から、相当何か病んでいたのではと思います。
両親を愛し、ファントムハイヴ家の名誉を守るかのようなシエル(仮)は、両親の威光と家の権力こそ大事で、駒なのだろうなと思います。今のシエル(仮)にも興味がありますが、死んでいく兄を踏みつけてでも(?)、セバスの主人になった根性には恐れ入ります。
・ノアの方舟のサーカスの人達がいい人過ぎて、最後スネークを残して全滅していくが見るに堪えません。ジョーカー達をいい人と言うと語弊がありますが、シエルの言う様に、間違ってはいなかったと思います。
人として間違っていたとか、そういう言い方は出来るでしょうが。例えば天真爛漫なエリザベスと比べて、ビーストやドールの人生は、始まりから終わりまで別物です。ジョーカーが男爵の家に来たシエルに話しかけますが、シエルは冷たいです。使用人と貴族では当然の事で、この辺はシエルに非がないのが何とも。
英国史には詳しくありませんが。文化も文明も進み、世界一の国家になったはずのイギリスにして、ジョーカー達の様な子供達がいるのは許されないでしょう。しかしわざわざ黒執事の舞台をビクトリア女王の時代にしたのは、単に著名だからではなかったのではと思います。この時代ほど、何かが歪んだ英国はなかったそうです。 |
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