■グロテスクな面もある黒執事にどうして触れてしまうか、ですが。多分シエルが、現実の世界では到底手を上げられないものを憎んだり、発砲したり、セバスに始末させたりしているからかなと思います。
アニメでの女王陛下。自分を凌辱した大人達(兄?の死を悔いる描写が全くないので、自分より周囲から愛されていた兄?にも、前々からシエルは敵意があったのかもしれない)
やることなす事型が外れた男爵。娘のサリヴァンを纏足させてまで毒薬を作らせた女研究者、外、漫画なのにどうしても自分の近くにもありそうな人間関係を、シエルとセバスが粉々にしていくのが爽快です。
■キンちゃんのパパの名前はルーザー様ですが。パパの名前が敗北者ってなんだろうと思ったかなと思いました。一回や二回は、父の名前について何か思ったかもしれませんが。
多分、高松が嬉々として父の名を呼ぶのと。まかり間違っても、兄弟関係以外なら、敗北を喫する事のあり得ない父の姿を見て、単なる名前なのだと思うかもしれません。
チェスにせよ、フェンシングにせよ、学術にせよ、ルーザー様が負ける事はなさそうです。兄弟間でマジックに絶対的な服従をせねばならない事以外は、敗北とは無縁そうです。
マジックとルーザー様の関係。マジックはルーザー様に勉強だのスポーツだの励んでもらうより、弟達に優しくしてやることの方がよかったのでしょう。ルーザー様にとってマジックはある意味父代わりなら、家事を頑張るよりは、勉強や運動で認めて欲しい気持ちが強そうです。
ライオンパパの番外編を読んだだけでも、マジックとルーザー様のすれ違いはかなり昔からあったと思います。マジックは兄として許容の方向だったかもしれませんが、ルーザー様には兄の我慢や忍耐、配慮は見えないと思います。ジャンの存在が、ルーザー様とマジックの最後の藁だったのだろうと思います。
■お前はまだグンマをしらないが映画化だそうです。お前は〜は、高尚な感じが全くない所が魅力だなと思います。これぞ地方、今後の日本を支える場所だと信じて疑いません。
実際、群馬県民は群馬が日本一だと、信じて疑わないで成人する事が多いのではと思います。単に三方を山に囲まれていて、隣県の情報が入って来にくいだけなのではとも思いますが、群馬一県で自己完結可能な面はあると思います。
上越新幹線も本来新潟市〜都心をつなぐ路線ですが、群馬県民には、あたかも自分達と東京しかないかの様です。自分は大学入試を新潟で受けたのですが、その時初めて、群馬と東京以外の世界を見たのだと思います。他の地方にも、近畿にも面白い事や場所が多いだろうに、本当に一県で心身共に完結可能な群馬が怖いです。
(群馬は勉学や就業に何かと不自由である、成人したら東京か関西に出たいと言う娘に。「都心の人は群馬の水を飲んでいるのだ」と豪語した父がいる。だからなんだと思うが、群馬の良さは一回余所の県で過ごすなりしないと、分からないのではと思う。完結していないで、他の都道府県も見る必要を自分は感じた。) |
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