■ナウシカは、ハイファンタジーの別世界と思いきや、今の地球上のその後の姿と思うとゾッとします。
混沌の中、舞い降りた優しい美少女それがナウシカです。ナウシカは特に映画版だと、非暴力を貫く慈悲深い娘として描かれています。動物や幼女に愛され、恐ろしい虫や腐海でさえ彼女の味方であると。
ナウシカは暴力に敏感です。映画の冒頭で、傷ついた虫を射ち殺そうとした大人の男性から虫をかばい、腐海に帰した姿は感動的です。
しかし、何も虫を射殺しようとした男は、暴力を振るおうとした訳ではありません。虫が畑や家に来ては大変だし、傷ついているなら尚の事、一撃で殺して皆に害がないようにしようというのは、左程間違ってはいなかったと思います。
暴力を振るう人は、大体、自分が暴力を振るっているとは思わないのではと思います。相手が悪い、自分は被害者であると本当に感じたからこそ、銃も撃つし、虫も殺そうとするのかなと思います。
いわゆる正当防衛に、「暴力」を感じるナウシカの敏感さは、私の理解を越えています。余程ナウシカは、自分の内なる暴力に悩まされているのかとも思います。ジルはナウシカの衝動的な部分を戒めていますが、特に漫画のナウシカだと、むしろ彼女の衝動性は美徳・奇跡・優しさの表明だとされていて、余計に混乱します。
ナウシカが墓を破壊した時、虫も殺さぬ姫に、あんな冷酷な「狂暴性」があったのだと思うと恐ろしくなります。
■うたぷりのカルナイのライブ、なんらかの形で自分も見てみたいです。8月、9月に機会があるらしいので、公式発表を待っています。
声優さんのトーク、歌、パフォーマンスが見たいです。たつや森久保さんはいつも通りなのかなと思いますが、まえぬさんの好青年の部分と、カミュの傲慢ともいえる(褒め言葉)、横暴ぶり(褒め言葉)、愚民呼ばわり(むしろ呼んで)は、相容れるのか、勝手な心配をします。
まえぬさんとカミュを思う時、演じるという事を考えます。まえぬさんはドラゴンボールがお好きという事で親近感を覚えているのですが、誰も戦闘民族や、神々の「気持ち」は分からないかもしれないけれど、誰かが演じてくれたそれらを愛し、楽しんでいます。
素のまえぬさんも大好きですが、役者としてのまえぬさんも好きです。早くカルナイのライブが見てみたいです。 |
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