madeingermany

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...... 2017年08月23日 の日記 ......
■ クリストフ   [ NO. 2017082301-1 ]

■私のバイブルの一つは三国志です。約2,000年前の中国が舞台です。何故古代中国の男達に感情移入できるのか不思議ですが、長い年月のおかげで、日本女性にも分かる様に解題されてきたのだろうと思います。

ところで。三国志のどんな名将、高徳の人と言われている人でも、相当の人を殺しています。何々の戦いで、誰それが功をなしたと言う事はそういう事です。何万の兵が破れたと言う事は、つまりそういう事です。

彼等は男子をもうける事が、生涯の目的の一つです。正妻、側室、夫人等が沢山います。女性達は名前さえ残りません。子供が生まれ過ぎて、父親の死後大体争いが起こります。道徳的に振る舞ったと言われている諸葛瑾お兄様も、多くの人を殺し、多くの女性を側に置き、息子達の代もその繰り返しです。

諸葛瑾お兄様でさえそうなのだから。南国&PAPUWAのガンマ団の殺戮の規模が、自分はたまに気にならなくなります。だから、私の高松はマッドサイエンティスト兼、キンちゃんのママでいられるのだろうと思います。



■からくりサーカスを読んでいます。ギイが伊豆半島の海岸で発見され、仲町サーカスで休ませてもらっています。鳴海の方は、ミンシアや先生と出会い、古くて新しい物語に突入しています。しろがね、鳴海、と超人的なヒーロー、ヒロインがどんどん出て来る中、主人公は勝です。

先生も難しい勝負に出たなと思いました。勝は子供です。天才的な面や、冷静さ、タフさは十分ありますが、未完成です。未完成な主人公を据えて、物語の進捗と共に、読者も「成長」するという据え膳は、一見整然としていますが、マクロスF並みの冒険だなと思いました。

マクロスFのヒロインはランカです。未熟で純粋、歌が好きで、数奇な運命に負けない強い、恋する少女です。何もかも設定され尽くしたランカなのに、視聴者の関心は恐らくシェリルに集まったのではと思います。




プロとしての貫録、歌へのプライド、歌手としてランカの先達であった立場から、シェリルには「病身」「トップシンガーからの没落」「グレイスの裏切り」等、次々に試練が襲って来ます。物語冒頭で、ランカに全てを譲って散華するのがシェリルの役目だったと思われますが、それで視聴者が納得したでしょうか。

今の所(16巻時点)で、勝は安全な場所にいます。しろがねにお世話され、ヴィルマやリーゼに見守られ、ノリ・ヒロからは弟扱い。団長からも大切にされています。遺産争いの熾烈さは、はるか後方に去りました。




勝は努力の子、我慢の子ですが、しろがねに溺愛されている時点で色々既に飽和されているなと思いました。しろがね、鳴海、勝は三人で主人公とも言えますが、しろがねと鳴海はお年頃の異性同士、勝はあくまで子供です。

既にキャラとして完成され、行動力と戦闘力を持ち合わせる大人達がゾロゾロ出て来る中、勝の立ち位置は大変微妙かも知れません。感情移入しようものにも、勝に辛い事情があれども、しろがね以下皆から宝物の様にされる勝になんと思えばいいのでしょう。

ギイと抱き合うエレオノールに、勝が困惑するのは分かりますが、しろがねに下心をむき出しにする男は五万といたし、イチャイチャというなら同性だけあってヴィルマ、リーゼは裸の付き合いです。あれだけしろがねに「自分の幸せ」「笑顔になって」とか言っていたでしょ、とちょっと思いました。(まあ勝は子供だし)

ギイが若いイケメンだから、勝はダメなのか。ギイの安否が異様に気になった自分には、勝のゴキゲンより、ギイがいつも通り、グラマーな美女の間で寝ていられるかどうかの方が気になりました。

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