■高松とグンマが源氏計画なのかどうかですが。グンマが成人した後、高松がグンマをどうしたいのか次第なんだろうなと思います。高松とするとグンマが成人するまで、自分がガンマ団で生き残ると思っていなかったと思うので、計画も何もなかったと思います。
むしろ源氏計画に近いのは、ルーザー様と若い高松だったのではと思います。南国の場合だと青の一族のあれの設定がまだないため、高松はルーザー様の希望通りに成長しても、葵上、明石上、女三宮と宿敵だらけ。
高松のプライドの高さを思うと、道綱母に近いのかもしれません。高松はルーザー様に不満を覚えて出家騒ぎを起こし、キンちゃんがルーザー様と高松の間を何往復もするんだろうなと妄想します。
■からくりサーカスを読んでいます。20巻までで相当なハイテンションになっていますが、これから鳴海の闇落ち、エレオノールへの虐待、等あるんだなと思って読んでいます。
鳴海って、いじめられっ子だったから強くなりたいと言う事でしたが、強くなった後は「強さ」への依存が著しい気がします。意味もなくエレオノールを追い詰めたり、しろがねの同志達に横暴であったりと、元いじめられっこが悪い方へ転身したかのように思えます。
以下、からくりサーカスへの雑感です。
・一ページでも気を緩めて読むと、その後の急展開についていけない時がある。巻数が多いから、ある程度エネルギーを保ちながら読まないとならないのに、ちょっとしたコマが重要になったりする。
・ギイのママンは実母ではない。ギイは冒頭からロケットの写真の女性を敬愛していたが、アンジェリーナはルシールの娘なので、ルシールは意味合い的にはギイの「お祖母さん」という事になる。
ルシールもギイも何も言わないが、なんかいいなと思う。もっと堂々と、ルシールもギイもアンジェリーナ、エレオノールへの愛情を面に出せばいいと思うけれど、それではアンジェリーナを単身故郷から追い出したルシールの思いや、ギイのエレを守りたりという思うが完遂されない。
ここがからくりサーカスの困った点だと思う。親の心子知らずというか、エレはギイ、正二、アンジェリーナ、フランシーヌ人形、黒賀村の人達が、どれだけ自分を愛してくれたのか知らない。
エレが自分の身に起きたことを知れば、柔らかい石が体内にある事も分かり、自動人形たちのターゲットになってしまう。エレを愛すればこその、正二達の判断なのだけれど、エレには反転している。エレは自分が孤独な人形だと思い込み、白金の罠に落ちた。
エレと白金の罠を思うと、からくりサーカスの序盤のしろがね&勝のコメディへの読み方が難しくなる。エレの「人間になりたい」という思いからの、勝への努力は甲斐甲斐しいが、結局白金の策だった。勝はエレの「愛」に溺れなかったし、エレも勝でない異性を愛し出したからいいようなものの、からくりサーカス序盤の目玉だった「勝に一生懸命なエレ」が茶番に見えてしまう。
茶番と言うと、エレの中に柔らかい石がある事、フランシーヌ人形はもういない事をギイ、正二、恐らくルシールは知っている。そのあたりは曖昧にしたまま、一体でも自動人形を壊そうと言うのがルシール達の目的なので、茶番でもないなあ。ルシール婆ちゃんとギイが好き。 |
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