■高松をマッドサイエンティストと呼ぶなら。普通のマッドサイエンティストが狭い分野でのマッドなのに対し、高松は専門が多彩過ぎる点でマッドに近いと思います。
■高松って仕事を辞める時が来るのかなと思いました。シンタロー総帥によるスクラップアンドビルドのための解雇、自身の怪我、グンマとの関係故の辞職願ならありそうですが。
もし自分やキンタローのために、家庭に入って欲しいとルーザー様に言われたら、高松はどうするのかなと妄想しました。多分彼は、喜び勇んで受け入れるでしょうが、「こうしたらルーザー様とキンタロー様に喜んでもらえるはず」と、思う事は止めないだろうなと思います。
■幼いキンちゃんの初等教育について →自分で士官学校の初等部に乗り込んで、教鞭を執るか、学内の保健衛生のために養護教諭として働く
■ルーザー様のお世話 →研究所等での秘書業務、他部署や親族間とのコミュニケーション(ルーザー様が下手すぎるジャンル)
家庭=好きな人がいる所、ならば高松が守るべき場所は実に広大です。ルーザー様はたくましくなった高松を発見し、キンちゃんは保育所から大学院まで、多分ずっとママと一緒でしょう。
■フランケンシュタインを読んでいて、ヴィクターの怪物が生まれるや否や、怪物をののしり、置いて逃げ去って行く姿に、マジックとコタローを思い出しました。
実験室においていかれた怪物は、ヴィクターの置いて行った衣類に手紙が入っているのを見つけ、ヴィクターの生まれた町、家族を知って、父親を追いかけたようです。誕生とほぼ同時に他人が書いた手紙を読解し、誤らずに追跡できる知性・知能があるあたり、怪物らしからないとさえ思わせます。
(一度ヴィクターは、怪物をおいて大学街から家に帰っている。怪物は実験室から父親を追ってきたわけだけど、そのわりには騒ぎになっていない。森や林の中を移動する怪物の描写があるので、人目を避けて追跡した事になっているが、ある程度人家や学校、店舗のある街で生まれた怪物が、人目につかないのはおかしい。
どうも怪物の誕生は、誕生自体青年の妄想だったのではと思う。何らかのコンプレックスを抱えた青年は、自分とコンプレックスを分離しようと、新しく想像の中で怪物を生んでみたものの、怪物に父と慕われて逃げたくなったのだろうと思う。)
人間的な理由も、夫婦間の愛情もなく生まれたコタローは、兄のシンタローに可愛がられます。従兄のグンマもコタローが可愛かった様です。それでいいじゃないかと思いきや、息子のシンタローを愛人か恋人同然にしているマジックは、面白くありません。
怪物みたいに扱われ、絶大な秘石眼の能力をコントロールする教育を受けられないまま、コタローの長い幽閉が始まります。余りに理不尽な話ですが、マジックから見るとコタローは、自分の(秘石眼だと言う)コンプレックスを体現した、憎い存在だったのかもしれません。 |
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