■漫画をあと3項描くと入稿です。漫画でも小説でも、高松が鼻血を出しているだけなのですが、どうやって鼻血を出さそうか考えるのが毎回楽しいです。スパークの新刊は32項の予定です。ネームを描きながら浮かんできた他の話は、冬コミに回そうと思います。スパーク及び冬コミで、新刊をお目にかけられれば幸いです。
■坂口安吾を読もうとしています。きっかけは朝刊で、ほんの少しだけ安吾の作品の紹介を読んだことです。高校の国語の教科書にあるラムネ氏のことです。短く軽快な文章なのですぐに読めますが、全集から数葉の作品を探し出すのに手間がかかりました。青空文庫にもあるのですが紙で読みたかったので。
国語の教科書と言えば、舞姫、志賀直哉の短編、漱石のこころなど、名だたる作品が乗っていました。教科書に収録されていて、この作品の授業が聞きたいと思っていて待っていたら、先生が取り上げなかった作品もあって、勝手に楽しんでいました。
高校の時の担任の先生は国語の先生でした。今にして思うと、アホみたいに生意気な事ばかりしないで、素直にしていればよかったと思いました。自分も文学部出身なので、今にして思えば教員の免許を取って、地元の高校で働くと言う事は奇跡に近いのだという事が分かります。なんでもっと、先生に敬虔にならなかったのだろうと思います。
(タバコ等をたしなんだことは無いのだけれど、生活態度が実に悪かった。思えばあれもこれも目こぼしされていたのだと思う。あんなに守ってもらっていたのに、先生に敬意の一つも払った事が無かった。
家の事情等で、親に甘えたり、家庭で遊んだり、子供らしく反抗期をしたり、好きなものを買ってもらったりしていないのを、全て学校の先生にぶつけていたのだと思う。そんなお遊びに一年中付き合って下さった先生方に、感謝の言葉も見つからない。
親は私を「竹淵なら大丈夫」という、訳の分からない盲信で見守っていたらしいが。何のことは無い校門の向こうで大人達に甘えて、すねて、頼って、問題児だっただけである。私にとって家とは永遠に、家屋や土地、血縁ではなくて本のある所なのだろうと思う。) |
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