■ルザ高プラトニック説を妄想していました。PAPUWAで例の一族の件が発表されない前は、ルーザー様は既婚だったと思われます。高松と出会った事には彼に婚約者がいて、高松が科学者として羽ばたこうと言う時には新婚で、高松がマジックに復讐してやると息巻いた時には一児の父です。
高松の思いはどうあれ。南国掲載時〜PAPUWA11巻まではそういう事です。これでは高松がグンマにルーザー様の事を言いたがらないのも無理ありません。ルーザー様と自分の思い出を話すなら、ルーザー様のフィアンセないし奥方の話は避けられません。
自分は幼い時に南国を読んで。20年くらいのブランクの後、南国一巻からPAPUWA最終巻まで一気読みしました。なので南国で得た数巻の情報は、数日後にはPAPUWAの情報で上書きされ、同時にルザ高の道義的によくない面も忘れてしまいました。
■坂口安吾を読んでいます。康成なら雪国、志賀なら暗夜行路という代名詞的な作品を安吾にいうなら、堕落論らしいです。まだそこまで読んでいません。
全集を途中からいきなり読むという、効率の悪い方法で読んでいます。戦争中に書かれたエッセイらしいものをずっと読んでいます。安吾は明治39年〜昭和30年生です。日露戦争が明治38年に終わっていて、安吾の場合、WW1、WW2を両方経験している層でもあります。
この頃の日本は戦争ばかりしています。漱石は慶応3年〜大正5年です。第一次世界大戦の最中、漱石は亡くなっています。漱石のいう戦争とは日清日露を指す事もありますが、戊辰戦争を指す事もあります。時代の流れのせわしなさを感じます。
自分は文学と言えば漱石でした。訳も分からないのにそれからを読んでうっとりし、猫の軽快さに喜びながら成人しました。日本の歴史を知る前に読んだものだから、漱石>時代なのですが、大人になってから本を読むと、作家<時代になってしまい残念です。
林芙美子や井上靖を読む時は、戦争を意識せざるをえません。林芙美子が描く当時の日本の風俗と、荷風の書くあこれこは表裏一体なんだろうなと思うと妙味です。荷風も陰では女性達からあれこれ言われていたのでしょう。
漱石は時代を越えたなんて思いません。漱石の小説に出て来る和歌山、湯河原、京都大阪は、漱石の書いた頃から賑やかで、漱石はやはり新聞小説を書いていたのだなと思いました。小説の舞台は都内が多いですが、意外と旬の題材も扱っています。 |
|