■入稿間近です。気が抜けません。入稿したら、読書しようと思います。ほとんど日文で、読む作家もいつも同じです。細雪なんて何故か毎年読んでいます。本棚に積んだ安吾から読みたいです。藤村、中勘助、内田先生、大菩薩峠と背表紙だけ見て垂涎しています。
■秋の日曜、一日戸外で仕事でした。普段インドアで事務仕事が多いので、刺激的でした。大いに日焼けをしましたので今日は早く寝ます。もう火傷に近いです。
■南国終盤で、初めてグンマは父親のルーザー博士について高松に「話して」と言ったのかなと思いました。過去何気なく聞いたとしても、大人になったら話してあげますとか、今忙しいとか、はぐらかされていたのでしょうか。高松は、グンマの生活だの勉強の事だのには熱心だったろうに、彼の人に言えない何かをグンマは感じたのかもしれません。
しかし如何にグンマが高松に優しくあろうと思っても、自分の父親について、赤の他人で全然知りませんというなら兎も角、同じ科学者で同じ本部勤務だった、しかも父親の仕事を若い頃に引き継いだ高松が、本当に父について何も知らないとは思い難いでしょう。
高松なので、一対一では口を割らす事は難しいと思います。マジックやハーレムが同席の場合でも、ルーザー博士の事やグンマの事を、高松に丸投げしている彼等ではグンマに協力的ではないと思います。何を言ってもバカにするサービスでは、一緒にいても尚更高松から聞き出すなんて無理でしょう。
シンタローやミヤギが、グンマの亡父に興味あるはずないので、若手と同席のうえ、高松に父の事を聞いても、余り成果はないと思います。しかし、南国終盤において、ジャンが登場し、ジャンはシンタローと関係のある男だと皆が分かり、ジャンが近くにいると高松の表情がおかしい事に、グンマは気が付いたのでしょう。ジャンの面から高松に斬り込むのは、グンマのセンスだったと思います。
グンマは南国終盤で、初めて高松の口をこじ開けられたのだなと思いました。しかしルーザー博士の事を、純粋な天才とか照れながら言う高松の奥にはもっと秘密がありました。キンちゃんなら手で触れただけで開けられる秘密が、グンマには四半世紀近く固く閉ざされていた訳で。グンマは高松に腹を立てたでしょう。
高松の秘密と言っても。よくある人生相談の様に、妻子ある人を好きになってしまった、しかもその人は同性の上司で、という陳腐ななものです。読売新聞に投稿すれば、一刀両断されるでしょう。
高松にすれば死んでも誰にも言いたくない話だったのだと思いますが、彼を本当に好きになった人には、十分ありえる高松らしい話だと受け入れるのかなと思います。キンちゃんは高松の話を、自分の一部の様に聞いたんだろうなと妄想します。 |
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