■九州新幹線800系に乗りに、九州に行って来ようと思います。漱石が過ごした熊本も観光したいですが、観光できるだろう日が月曜なので、色々休館みたいです。新幹線に休日はありませんが、新大阪まで来るみずほ・さくらに比べて、800系のつばめは本数が少ない様です。
九州内しか走らないつばめ、その上さくら・みずほの方が本数が多く、つばめもN700で走る時があるので、意外と難しい旅行なのかもしれません。だから行くと言うか、九州新幹線に乗れたら、後は北海道新幹線、山形新幹線に乗りに行くんでしょうか。(東北の一部、上越、秋田、東海道、山陽新幹線は完乗)
■からくりサーカス雑感です。とても楽しい漫画でした。以下、身勝手な感想です。
・エレはそんなに不幸だったのだろうか。
・エレと言えば。石の様に固い表情、氷の様な女として登場し、勝だけを愛する描写から始まる。
・エレは勝の前では全裸でもよく、男湯にも乗り込む。甲斐甲斐しくお世話し、異性の鳴海の前でも下着さえつけていなかった。先生の漫画だと、そういう合法的全裸が過去も結構あったと思うが、冒頭故のサービスカットだろうか。(ギイやルシールはどんな教育をエレにしたんだ)
・そんなエレが鳴海に恋をし、女らしくなり、鳴海に冷たくされても、鳴海を守ろうとしてボロ雑巾の様になっても耐え、最後、気が変わった様に鳴海がエレに愛を告白し、人形の様に孤独だったエレが女として幸せになる話が、からくりサーカス。
劇中の、フランシーヌとフランシーヌ人形の記憶を背負ってしまった小さいエレの絶望感や、フェイスレスに目をつけられた不幸はよく分かる。フェイスレスに関わっては、執着されても不幸になるし、彼を拒めばアンジェリーナの様に酷い目に遭う。
エレが、柔らかい石を宿したアンジェリーナの娘として負うだろう不幸を避けようとして、父の正二とギイがあらゆる策を練ったのも分かる。その結果、エレがフェイスレスに狙われ、余計に苦労するのも分かる。
それなら最初から、正二やギイがエレを家族として守ればよかったじゃないと思う。エレにはアンジェリーナと言う素晴らしい母がいたことを教え、祖母のルシールは健在である。アンジェリーナはルシールを音信普通みたいなものだったけれど、会いたいと思ってた。
エレを正二、アンジェリーナ、ルシールの肉親として遇せば、アンジェリーナに余所で幸せになって欲しいと願ったルシールの意図が、ダメになってしまうのも分かる。正二、ギイ、アンジェリーナ、ルシールの意図も願いも読んでいてよく分かるのだけど。肝心のエレに何一つ伝わっていない。
エレは自分は不幸で孤独な女だと思い込んでいる。故に、仲町サーカスで自分の居場所を見つけた喜び、鳴海に再会した興奮も分かる。物語の進展に、エレの人生が振り回されている様に思うのがじれったく悔しい。
サイガの莫大な財産を正当に受け継ぐのは、勝でも勝の義叔父でもなく、エレなのが何とも(サイガの創始者はエレの父)。冒頭の勝の財産騒動さえ、自然発生したものではなかった。これがからくりだと言うのなら、自分も先生の漫画の観客なんだろうなと思う。エレは本人が絶望する程、アンジェリーナの思いさえ知れば、不幸ではないと思うんだが。 |
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