madeingermany

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...... 2017年10月01日 の日記 ......
■ ネーム   [ NO. 2017100101-1 ]

■しばらくぶりに、内田先生の文章と、中勘助のものを読みました。安吾を読みたいと思ってあれこれ準備したら、甘めの文章が読みたくなり、急遽中のものに手が伸びました。銀の匙しかパッと出て来ないのですが、やはり中と言えば銀の匙なのかもしれません。

内田先生(日本の乗り鉄の神である事と、名前の百ケンのケンが早々出て来ないので内田先生と書いてみる)の文章も、怪談めいたファンタジーが多いですが、子供の頃、シュークリームを祖母に夜更けに買いに行かせた話なども有名です。

安吾は面白いのですが、論旨が超精神的です。漱石みたいに「貴方がお祖母さんだと思っている女性は、本当は貴方の生みのお母さんだ」と下女がこっそり教えてくれた話とか、幼少期の輝かしい思い出を話してくれはしません。安吾の幼少期を思うと無理ないのですが、読んでいて辛くなります。




■10月は忙しそうなので、冬コミのためのネームを書いていました。後何回か書き直すから、とりあえず描こうというものを描きました。以下雑感です。


・ルーザー様の日常は、塩沢さんの声で余程のギャグ調で想像しないと、ものすごいハラスメントな毎日だと思う。

・あのミツヤさんに見込まれたあたり、普通に仕事していれば普通に功績が残せるだろうに、ガンマ団総帥の息子であり、次代のマジックの弟であるが故に、環境に適応した結果、えらい事になっている。

・ルーザー様はノリだけなら、うたプリのカミュみたいなものかなと思った私が甘かった。カミュなら、悪い時は口も態度も悪いが、流石乙女系なだけあって、手は上げないと思う。



・高松が、ルーザー様に手を上げられる場面が容易に想像出来る。南国で高松は瀕死の重傷を負う。普通ならそんな怪我を負わせる相手に怒りや憎しみを抱きそうなものだが、何故かキンちゃんが怒髪天なだけで、高松は悪い方には気にしていなそう。現役のルザ高の姿が想像出来て困る。

自分は漫画を描くのも、文章を書くのも好きだと思うけど、高松が手を上げられるのだけは書けないと思う。ならルザ高は書けないんじゃと自分で自分に突っ込みが入った。

高松自身はそれでいいのかもしれないけれど。高松が手を上げられると、キンちゃんがルーザー様を尊敬できないし、父親を憎む様な事態になる様な気がする。それは嫌。



が。恋人としての高松は可憐な部分も、優しい顔も、しおらしい所もなくはないと思うが、多分母親としての立場を貫く時の高松は強いと思う。自分がルーザー様に叩かれるくらいなんでもないと思っていそうだが、ルーザー様の自分への折檻によりキンちゃんが傷つくのなら、断固として歯向かう様な気がする。

自分が何故、甘いルザ高を書こうとすると、もれなくキンちゃんが付いてくるのか分かったと思う。高松が、キンちゃんのためにだけ強くなるからだと思う。ルーザー様も高松を思わないでもないのだろうけれど、素の性格があれなのでとても書きにくい。

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