■出先のスーパーで夕食としてお惣菜を買ったら、お箸を2膳もらいました。確か1膳でとお願いしたと思いましたが、ホテルに着いたらレジ袋に2膳ありました。
しばらく考えて自分くらいの年齢、年恰好の女性が、夕刻に多めにお惣菜を買って、たった一人で食べると言う事が世間的にイレギュラーなのだという事に思いあたりました。販売のパートの女性の判断は間違っていないのです。大きいお惣菜のパックに割り箸1膳つけたのでは、時と場合によっては少ないと苦情が来そうです。
結局2膳のお箸は、夕食用、朝食用に無駄なく使わせてもらいました。イレギュラーですみませんと資源に心の中で謝ったのと、これから先もこういう事が続くのだと自分に言い聞かせました。
■ルーザー様の不幸な所は、兄弟が自分に何を望んでいるのか理解出来ない所だと思います。ルーザー様が学問だのスポーツだのに邁進して喜ぶのは、(生きていれば)パパ一人であって、マジック達がルーザー様に求めていたのは功績や実力ではなく、物わかりの良さだったのでは。
親子関係では、大体の場合お互いの個性や長所、弱点を認めません。家族間では、自分の「こうなればいいな」を信じたが故に、突っ走って結果皆に嫌がらせにしからならない事があります。親子、夫婦と言う関係の恐ろしい所で、どれ程性格の理解出来ない男であっても、ついて行かねばらない時と言うのがあります。
綾波レイはシンジに、お父さんを理解しようとしたの?と聞きますが、シンジがゲンドウを理解する日は来ないと思います。ゲンドウの内向的で自虐している部分は、ゲンドウのオリジナルな部分であり、シンジに父親として見せたくない部分でしょう。ゲンドウが墓場まで持って行きたい顔を、シンジが想像して理解するのは無理です。
好きな女に似ているレイだけが、ゲンドウに内面の弱さを打ち明けさせるエネルギーを持っています。シンジとゲンドウは、父子である以上、永遠に理解し合わないと思います。「子供である事」「父親である事」は、人間性と言う面ではたいていの場合マイナスです。
キンちゃんも、もしルーザー様が育児放棄したらそれっきりだし、エヴァに乗れと言うなら乗るしかありません。それが父子です。高松は好きでルーザー様について行っていそうですが。
エヴァでは親子関係についてはあれこれ語られますが、兄弟姉妹については特になかったと思います。劇中で人口が少ないという面もありますが、兄弟姉妹なら、大人になれば他人みたいなものだからでしょう。
ユイが高名な科学者でも、若死にしても、ユイの兄夫婦にまでは影響を与えていません。劇中全てのキャラがユイに操られている中、ユイの兄夫婦は平然と自分の暮らしを送っていたのなら、兄弟とは、別れようと思えば別れられるものなのかもしれません。ユイの面影、ユイの愛情に飢えて苦しんでいるキャラがいるのに。
ルーザー様も、マジック達が唯一の家族で生き甲斐だったとしても親子ではないのだから、常時、彼等から捨てられる覚悟は必要だったかもしれません。 |
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