■昨日からの点と線の感想です。鉄道で数十時間かかる行程を、空路で移動して裏をかくというのは、他の作家の作品で模倣なのか多用されていました。飛行機は確か空を時速６００キロで移動するので、新幹線でもかないません。
アリバイなどは有名ですが、発表当時ブームになった頃、お時の扱いの雑さについては誰も気にしなかったのかなと思いました。美しくて働き者の女中さんが、実は２号さんで、男に飽きられて捨てられるついでに、男の本妻にはめられて海岸で毒殺の上に、自殺として偽装されて、捜査さえしてもらなかったという点ついて。
作者は「後味が悪い」と言っていたそうですが、お時が死ぬまでの行程は本筋にあたるので、練って書いただろうから違うでしょう。「後味が悪い」のは病気が進行し、殺人について弱気になっていた本妻に、男が毒で無理心中された１点についてだけではないかと思います。自分は安田の死について、後味が悪いとは思いません。
■趣味が同人だけなのはなんだろうと、昔スポーツに興味を持った事があります。色々高額で続かなかったのですが、同人とはかなり異なる趣味なのかなと思いました。
習い事の場所に行ったら、第一声が、彼氏いるの？結婚しているの？子供は？ご両親は？勤め先は？朝何時ごろ起きるの？出身校は？と、ほとんど聞かれた気がします。休日を楽しむはずの習い事の場で、あたかも自分が職場の代表の様に、あれこれ質問を受けたのには悩みました。世間話だったのかもしれませんが。
同人において、自分や周囲の方について、恋人の在不在、独身は既婚者か、子供がいるのかどうか、働いているのかいないのか、等はそうそう聞かれないのではないかと思います。自分も滅多に誰かに聞く事はないと思います。
そもそも同人なら、本名を誰かに言う事は稀のはずです。住所も、昔の自宅通販が主だった頃なら分かりませんが、原則、本名住所は分からないのが常だと思います。親しくなって、自己紹介し合うのなら別ですが、例えばサークルさんの本を買って読ませてもらう場合、そこまで気にしないでしょう。
面白い本を作られるサークルさんになればなるほど、個人情報が気にならなくなる気がします。既刊新刊を読ませてもらうだけで、幸せです。なんで年収だの、出身校だのまで、知りたいだろうと思います。
同人は頒布がメインで、交流は親しい人同士の特権の様な気がします。自分はぼっち参戦しかしないので、合同参加のサークル様、合同誌を出される様な方の場合を存じ上げませんが、ぼっちで寂しいとか、主観に偏りがちになる以外の、とんでもない不都合を感じたことは特にありません。
習い事が交流の場所だとするなら。第一声が、子供いるの？は間違いではないと思います。子供の有無、配偶者の有無、仕事の内容等で、付き合い方も変化せざるを得ないからです。同人はそこまで周囲のプライバシーに関わる必要のない趣味なのかもしれません。だから続けられたのだろうと思います。 |
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