■先生というものが昔から好きでした。結婚適齢期を迎える前から好きなので、結婚するなら医者、とかいう打算はなかったと思います。しかし、こんな賢い男達が自分の父親ならよかったと、幼い頃から思っていました。
私の祖母は、女性一人で貧乏と辛苦を乗り越えた様なきつい女性で、気に入ったものにはカネと笑顔をふんだんに与えましたが、興味のないものには愛と物を与えない女性でした。私の従兄弟達、祖母のムスメ達の子供には、新車や楽器等、高価なものをジャンジャン買い与えていましたが、私は飴玉一個ロクにもらっていません。
祖母はムスコ、私の父の事も愛していなかったらしく、辛うじて生んだだけで、面倒をみなかったと聞きます。だから父は、成人して出来た自分の家族、妻やムスメムスコに、改めて同じ思いをさせているんだな、と知りました。
父が教諭か何かだったら、自分の味わった労苦を下の世代にぶつける様な愚かな選択はすまい、とは思いません。ただ、自分はどんな嫌な事があっても、学校を休むと言う事はしませんでした。男の世話にならねばならないのなら、血がつながっていなくても、私を愛してくれなくとも、自分のした事を正当に評価するだろう男の側にいたいと思いました。
■日誌に書く事がある様な生活をしていません、日曜は仕事です。何事もなく、8時間勤務が終わる事を願います。
どうも自分は、大きな声や、交通事故などの騒ぎが苦手てです。得意な人は少ないと思いますが、大体の場合、自分や家族が被害者でない限り、あっと驚いたとしても、普通の生活に戻ると思います。自分はかなり引きずります。
発達障害があると、周囲の会話に混じろうとしても、どうしてもテンポが遅れ、一つ二つ前の話題を蒸し返し、嫌がられる事があるそうです。自分もよく、学校の先生に「皆とおしゃべりしなさい」と命じられていましたが、いざ混じろうとしても、女子達の流れる様なトークは聞きとる事さえ出来ませんでした。
多分、人の声や話題、仕草や表情を、自分の中で反芻し、取り込んで反射するのが非常に遅いのだろうと思います。逆に、分かった様な気がして思い込みで何かものを言う事もあり、親しい相手だったら、変な事言っちゃったで終わりますが、あまりよろしくありません。
発達障害は治りません。生まれた時からあり、障害に出来る限り自分で気が付いて、周囲に迷惑がかからない、自分が困らない様な振る舞いを、頭で考え続けるだけです。人と関わらない訳に行かないし、延々頭を使い続けます。
女の人に、「自然な感じがいいよね」とかいう男がいたら、ビール瓶で頭を殴りたくなります。全ての女性は、何らかのお化粧的なものを身体に施しています。ブラジャー、脱毛等に始まりメイク他多数です。自然なカラダ、あるがままの女性は存在しません。
なんて事を思うのは、発達障害のある人だけなようです。職場に以前、若くてきれいな心理士さんの女性がいたので、「ナチュラルメイクなんて、メイクである以上、矛盾ではないか」と聞いたら、「そんな事初めて考えた」と彼女は言いました。おかしいのは世間でも男性でもなく、私でした。 |
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