■漱石の妻、鏡子さんは余りにひどい漱石の暮らしぶりに、周囲が離縁を勧めても応じなかったそうです。漱石の振る舞いのある種の異常さは、病気だから起きる事だからと鏡子さんは言ったと聞きます。
神仏の様に漱石を崇める弟子達には、鏡子さんの態度は面白くなかったでしょう。29歳で鏡子さんと結婚し、49歳で他界するまでに、漱石は7人の子供をもうけています。妊娠期間がやく一年だとして、14年で7人、5女の雛子が生まれたのが漱石43歳の時です。
鏡子さんは、ほとんど常に妊娠・出産・育児の繰り返しです。漱石と離縁云々より、娘息子達の世話で忙殺されていそうです。夫が「兄嫁を異性として愛していた」「さる才女を愛していたがふられた」等グズグズ小説に書いていても、気にするほど暇じゃなかったのかもしれません。
明暗の津田夫婦の仲は冷え切っています。津田は他人の妻を愛し、お延も自分の事で精一杯です。なのに延は妊娠中だそうです。これが明治、としか自分には思えません。
■シンタローの恋愛対象は、6歳から10歳までの美しい男の子ですが。身近な男性であるグンマは24歳、キンちゃんは登場してからPAPUWAでも4年なので、上手い事外れているなと思いました。
シンタローの好みは、長い間兄弟も母親もいない環境で、大男のマジックや、マジックの部下のこれまた長身の男性軍人達と暮らした経験から来ているなら、切ないものがあります。お母さんがいたらいいなあという、マジックの言えない願いを、シンタローは自分の中で黒塗りしていったのかもしれません。
■シンタローが女性でお姉さんで、可愛くて有能な世界各国の美少年をはべらせて、世界征服に乗り出すガンマ団を妄想しました。ショタコンには若干怖いイメージがありますが、おねショタならむしろ好きです。
シンタローは家事も上手いし、御飯も上手だし、年上にも年下にももてるのだから、いいおねショタになるだろうと思います。
有名なおねショタと言うとシンジとミサトが浮かびます。シンジとミサトの場合、何故かシンジの方が家事上手です。そしてエヴァの作り手が男性である絶対的な証拠の様に、ミサトは美女でも中身は成人男性です。セックスにロマンチックで、自己陶酔型で、組織で権力を握ってる、成人男性そのものなのがミサトです。
シンジはもともと少女キャラを想定していたのが、トップをねらえ等で少女が主役であったので、続いても仕方ないからと男児になったそうです。つまり、シンジの元来の立ち位置は女の子です。
ミサトの中身が成人男性で、シンジが女子中学生のメンタルだから。外見は巨乳のお姉さんと、華奢な男の子のおねショタなのに、まるでロリコンを見ている様な違和感を覚えてなりません。南国&PAPUWAは作り手が主に女性だったのだから、母性を思わせる様な、いいおねショタの可能性もあったのだろうと妄想します。
すずめちゃんの、カラスとすずめ&ひばりは、カラスが父の財産を相続するせいもあり、姉達がカラスを愛でるという感じは薄かったと思います。原作者の、古典的な男女観がよくわかってしまう人間模様でした。 |
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