■大菩薩峠のラスト２巻まで来ました。相変わらず話の筋は無く、皆、物見遊山をし、怪我をしたりさせたり、心中の真似をしてみたりで、助長に過ぎていきます。困るのは長い引用です。仏教関連の引用は仕方ないとしても、劇中で既出の場面を、アニメの回想シーンの様に織り込むのはないでしょう。読んでいれば分かる事です。
金にも健康にも時間にも困らないキャラを大勢出し、夢の様な世界を作ろうとしているのがよく分かります。主人公は冷血な竜之介です。いつお雪が、他の女性達の様に竜之介に殺されるのかと思いましたが、今の所無事です。しかし彼女が竜之介に出会って、本当によかったかは分かりません。
■魔女っ子ものが好きです。セーラームーン旧作、ＮＨＫアニメのヤダモン、ひみつのアッコちゃん、サリーくらしいしか見ていませんが、ＣＣさくらもその流れなのかなと思います。王道の少女作品に仕上がっていて、旧作のさくらは読みやすい・見やすいと思います。
魔女っ子と言えば、お供の動物です。さくらにもケルベロスがいます。知世ちゃんと言う理解者・応援者もいて、さくらの周囲は万全の体勢です。しか終盤、さくらが女になって行くと、急にケロちゃん・知世ちゃんとさくらに距離が出来た様に見えました。
恋愛に興味がないケロちゃんに、さくらと小狼の恋へ応援・理解は無理でも、知世ちゃんはどうしたのだろうと思います。魔女っ子と言えば、大体劇中に先輩魔女がいます。あきらかな先輩魔女がいなくても、母性でヒロインを見守る様な女性が大体います。さくらには観月先生がいますが、余り彼女の出番はありませんでした。
母の撫子は他界しています。さくらの家族は男性だけです。桃矢と藤隆はさくらを愛していても、やはり母親の様な密着はありません。さくらは明らかに女でありながら、女になる方法を知りません。
知世ちゃんがいますが、さくらと同年です。そして彼女が、これ以上さくらが女として成熟し、男と一緒になって、自分から離れていくのを我慢できるのかという保証はありません。知世ちゃんはさくらを愛し、全てにおいて応援していますが、そんなに余裕のある内面ではないと思います。
セーラームーンでうさぎが傷ついた時、いつもルナがいました。メス猫であるせいか、おバカなうさぎをたしなめるルナが、すごく大人の女性の様に見えました。ケロちゃんはルナじゃないんだなと、ふと思いました。
さくらは自分だけの力で進まねばならない、魔女っ子だからでなくて、誰しも負う道ですが、さくらは、女同士ならではの甘えのない世界だったなと思いました。セーラームーンのうさぎがおバカキャラだったせいか、レイちゃんやマーキュリー、まこちゃん、美奈子ちゃんがすごく大人に見え、彼女達の、いつもうさぎを助ける姿が好きでした。 |
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