 ■週末は高松の小説を書こうと思います。書かないと苦しくなります。高松は男性なのに妙に分かる気がするのは、人(主に青の一族)に従う方だからなのだろうと思います。人に従う苦しさを知っている分、キンちゃんを何とかして明るい場所に出したいと思っていそうです。キンちゃんが一族の利権なんかより、お前といたいんだと言い出したら、昔の母親の如く怒り出すと思います。
■先に明るく楽しい話を書きます。鉄道駅に行ったら、おそ松さん二期のポスターがありました。コンビニ内ではなく、堂々構内にありました。おそ松さんが47都道府県を応援してくれる企画だそうです。
六つ子にそれぞれ担当県があり、指定の場所に行くとグッズがもらえるそうです。グンマの担当松は十四松だそうです。グンマは野球に熱い県でして、十四松に喜んでもらえそうで何よりです。
■センター試験の時期です。私の得意科目は世界史でした。中国史なら満点を目指せると自負していました。今年のセンター試験の問題も、辛うじて中国史の問題ならいけました。
そんな世界史ですが、結構絶望の歴史でもあります。大学でも世界史の講義を好んで受け、砂糖の歴史を学んだ時の驚愕は大きかったです。イギリスはお屋敷でお紅茶にお砂糖にミルク、フランスは街角のカフェでコーヒーと言っても、各国で茶葉や砂糖、コーヒー豆がとれるはずありません。
カリブ海等で現地の人々、ないしアフリカから「買ってきた」人達を強制的に働かせないと、莫大な量の農作物は生まれません。プランテーションと言うと、風と共に去りぬのスカーレットの実家の様な素朴さを想像しますが、小説でさえ、スカーレットと周囲の使用人達の扱いの差は歴然です。
群馬県も一点突破の農業県ですが、まるで知名度がないのは、日本でいうパリ・ロンドンにあたる都内や横浜に、生産物を送る事だけ考えて、地元で消費したり、地元で調理して観光客に食べてもらうという発想が薄かったからと聞きます。
同じ田舎県でも立ち回りに工夫を凝らした長野は、偉大なる観光農業県です。長野に行って、キノコ料理やリンゴを食べようと言うのは夢があります。グンマの野菜等は、ひたすら都内で売られているはずなのに、食べている人に意識されません。これが上下関係、いまここに歴史的格差があると思います。
グンマは養蚕を頑張った県です。しかしグンマの女性達が、シルクの着物を着ていたとは思えません。グンマの絹はあくまで、海外へ輸出されるか、都会の女性を美しくするために生産されました。働いても、自分の口に入らないのが当たり前なのだとグンマでは教えられている様な気がします。これ、自分の家だけの闇だったらいいなと思います。
延々書いたのですが。言いたかったのは、何事にも収奪する方される方があって、成立するのではという事です。ヨーロッパが美しく豊かになった事実には、新大陸やアフリカで数多の人が命を奪われた経緯があって。かつて世界中で絹が消費され、今は都内でグンマのお野菜が食べられる背景には、グンマの農家の奮迅が必要で。
そのグンマの農家には、働いても義理の親と夫に収奪されるだけの女性がいて。自分が見て来たのはそんな世界でした。今は腹が立つので、働いてお金になる普通の仕事か、自分の好きな趣味に人生を傾けています。 |
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