■春コミ発行予定の秘書課アンソロジーのサイトに、この日誌もリンクして頂けました。ありがとうございます。もう少し、夢と品位のある日誌にしていこうと思います。
■続明暗を読んでいます。明暗の重苦しい雰囲気のまま、湯河原と東京を舞台にして、少しずつ話が進んでいるので、安心しました。
清子は津田を好いていないなと思いました。一時は運命の相手だと津田を思っただろう彼女ですが、もう吉川夫人とも、津田とも、距離を置きたいんだろうなと思います。清子の大人しそうな性格は、夫人には適当な玩具として映ったと思いますが、もてあそばれて嬉しい人はいないでしょう。
夫人に玩具にされて喜んでいるのは、津田だけです。岡本を背景に、夫人の影響を受けないで幸せをつかんだはずの延も、徐々に夫人に生活を浸食され、暗い気持ちになっています。「貴女の御主人にはほかに好きな女性がいる」と言われて、喜ぶ女性はいないと思います。
夫人は、気持ちの上のツバメである津田との関係を目立たなくする意味で、清子をあっせんしたり、延をいじめたりするのかなと思いました。金持ちで既婚の女性に、可愛がられたいと言う願望が漱石にあった気がしたので。(こころ、行人、草枕等、ツバメ願望の枚挙に暇がない)
■年齢的に、結婚適齢期最終章くらいです。とはいえ、この間身近に80歳を越えて、結婚した女性がいたので、女はいつまで経っても女なのかもしれません。
親しい人、優しくしてくれる人ほど、「彼氏を作りましょう」「どんな男の人が好みなの」「付き合いたいタイプを教えて、紹介してあげるから」「結婚って素晴らしいのよ」「貴女もずっと一人でいる訳ないでしょう」「子供、孫がいる人生っていいわよ」と言ってくれます。
馬鹿正直に「紹介してあげる」に乗ってしまうと、後で更に馬鹿をみるのは重々経験しました。紹介してくれた人への義理や思いやりへのお返しの気分でお見合いをしても、所詮その程度の感情しかわきません。お見合いの先の先まで、紹介してくれた人が責任を取るはずはなく、よろしくありません。
異性を紹介してくれようとする人は、いい女性人生を送っているんだろうなと思います。若い時に夫を迎え、早々に子供を数人もうけ、入学式、卒業式を越え、孫にも恵まれているのなら、さぞ、私が愚かで足らない女に見えるのだろうと思います。
愚かで足らない女である事は、何回でも謝罪します。しかし「結婚した」「父親になった」だけで、勝ち誇った顔をする男が嫌いです。全ての男性がそうだとは言いませんが、誰か(多分配偶者)のステイタス形成のために、自分の人生を捨てるのは嫌だなと思いました。 |
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