madeingermany

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...... 2018年02月13日 の日記 ......
■ 野暮天   [ NO. 2018021301-1 ]

■目下原稿中です。機嫌のいい高松しか描けない様です。本当に絶好調で笑顔しかないのではなくて、小学校の先生が、児童の前でほぼ笑顔を通す感じかもしれません。

南国後、高松が何よりもキンちゃんに伝えたかったのは、「貴方に会えて嬉しい」だったと思います。単にキンちゃんに出会えて高松自身が幸福だった事もありますが、高松の喜びがキンちゃん本人の無意識の「自信」に溶かし込まれるまで、高松は笑うと思います。

怒って不機嫌ですねて、どうしようもなくなった高松というのをキンちゃんが目の当たりにした時の衝撃は、すごかったでしょう。ルーザー様なら高松の不機嫌ごと押しつぶして来るでしょうし、グンマなら「高松はそんなもん」と達観していそうです。



■エンターテインメントに野暮を言ってはいけませんが。宮尾登美子のきのねを読んだ後、新妻、ヒロイン、他の女中達に暴力、折檻三昧だった雪雄は、やはり子供達の前でも、ヒロインを殴打し、蹴り、罵倒していたんだろうなと思いました。

(※ヒロインは数々の暴力に対し「そんなくらい元気なあなたが好き、役者故にストレスのはけ口は必要、と納得していた旨書き加える。全く関係ないが、私は高松もルーザー様から階段の上から下まで、ギャグなしで突き落とされるくらいあったと思っている。)

きのねのヒロインのモデルは、今の海老蔵の祖母にあたる女性だそうです。海老蔵の父、團十郎が、きのねでいうと勇雄にあたると言えます。宮尾登美子が二重三重に調べて書いた小説なので、可能な限り実話に近そうです。



きのねを新聞に掲載している間、相当な妨害活動があったそうです。詳しくはないですが、スーパースターのプライバシーを創作といえども、これでもかと言うくらい書きこんであるので、妨害もやむを得なしという所でしょうか。新聞社に妨害があったのか、作家に直接攻撃があったのか分かりませんが、無事完結した様です。

妨害のターゲットが小説とはいえ

・スーパースターの私事を暴く事そのもの
・スーパースターの母の出身についての「暴露」
・スーパースターが家庭内暴力の常習犯だった事

全部なんだろうなと思いますが、当時の男性はサザエさん世代で、手向かいできない女性をサンドバックにする事が普通だったのなら、やはりヒロインの出身や、人間関係についてだったのだろうと思います。つまり、私が読んでいて困ったDV描写は、てんで問題なかったのだろうと言う事です。

興味深いのは。ヒロインの父もDV、ヒロインの夫つまり当世のスーパースターの父も等しくDVだと言う事です。ヒロインは貧家の出、ヒロインの嫁ぎ先は役者の家で大金持ちですが、やる事は同じだったと。

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