madeingermany

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...... 2018年02月24日 の日記 ......
■ 愛   [ NO. 2018022401-1 ]

■先に気楽な事を書きます。明日、市川の大黒家に行きます・・・、と書こうとしてよく調べたら去年閉店していたそうです。去年と言うあたりで悔しくなりますが、仕方ありません。遠いの、食事時に行けないだの、イベント前で疲れるのは嫌、イベント後は疲れているから嫌だの、先延ばしにしていたのがよくなかったのです。

本八幡辺りを、フラフラして来ようと思います。声優の鈴木達央さんの写真集に出ていた神社が近いそうです。たっつん、荷風と好きな人にまつわる場所が多い所へ行くのに、もうためらいはありません。



■愛についての雑感です。自分も人の子なので、思慮深く書ければと思います。少し古い時代への雑感です。


・先日、宮尾登美子の作品を、きのね他いくつか読んだせいもあるのだと思うけれど。愛と家事とセックスは、いずれも別個に成立するものなのかもしれない。全て同時に請け負う女性もいるだろうし、一個二個担当する人もあるのかもしれない。

珍しい事ではなくて。クリスティやオースティンの作品では、「お屋敷のお坊ちゃんお嬢ちゃんの、オムツやミルクの世話をする」使用人が結構出て来る。彼等を生んだママは何をしているのかと言うと、社交と主人とのセックスと言う事になる。



赤ちゃんより、社交とセックスが大事なのかと言うと、ふざけている訳ではなくそうだったのだろうと思う。社交ともセックスとも縁のない使用人達が、主人夫婦の赤ちゃんを世話するのが普通だった。

日本でも、子守唄に残虐な歌詞がたまにある事からも分かる様に、子守は立場の弱いものが「上から命じられたきつい肉体労働」だった。「大人しく寝ないと痛くするよ」的な歌詞が多々ある。



きのねのヒロインは、スーパースターとの結婚と言うエンドだったが、ただ殴られ、ただ家事をして退場していく女性達も多かったのだろうと思う。ヒロインは愛情故に、給料ももらわないで、むしろ自分の貯金を崩してまで男を世話し、子供を生んだが、彼女は女中なので主人に愛情を抱く事自体、異常な事だったとも言える。

延々書いたが。高松がグンマとキンちゃんを愛情深く世話したとしても、青の一族の周囲ないしガンマ団で働く男としては、普通である。加点される話でもなく、失敗すれば首が飛ぶ面倒くさい仕事の一つである。

多分、幼少のマジックやルーザー様を育てた男もいたはずなのだけど、マジックの台頭と共に去ったか、マジックに例の如く疎まれて殺されたかだろう。



命懸けの割に報いの少ない仕事に、高松は全身全霊をこめている。給料に加算されるとか、マジックから手当てが出るとかあれば、高松は怒るかもしれない。好きでやっているのだからと。

グンマは、高松の「お世話」を忘れていいと思う。金持ちの子息が、使用人の一人に育ててもらっただけの事であり、高松もグンマと家族になったとは思っていないと思う。クリスティやオースティンの小説でも、「父母より使用人を慕う」様な少女は存在しない。

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