■漱石のおさらいがしたくて、新書で漱石の概略を読んでみました。生い立ちから死去まで、比較的冷静に追っている本でした。「漱石の女性観」とか堂々と銘打ってある本もあるので、色々あるんだなと最近思います。
明暗は冒頭の痔の手術の描写から始まり、漱石の周辺が題材になっていると思われます。今までの内気で子供っぽい男達とは違い、見栄っ張りで口が回るのが津田です。続明暗では、津田の欠点として清子が責めていましたが、津田が本気にする事はないと思います。
漱石の心境の変化なのかなと思う点は。猫や虞美人草の頃からずっと、「ひどいめにあう女性」を平気で書いてきたのに、延を残酷な目に遭わせるのを躊躇している様に思える点です。
猫・・・三毛子の死 草枕・・・那美さんの離縁 虞美人草・・・小野に裏切られる小夜子、藤尾の死 三四郎・・・美禰子の孤独 それから・・・子供を失い、病気もする三千代
外いずれも、女性達は踏んだり蹴ったりの人生です。苦しむ女性を上から目線で眺めるのは、漱石と登世の関係に近いのかもしれません。門のお米、彼岸過迄の千代子、こころの静、行人の直、皆苦しんでいます。延も今までなら、例外なく心身共に苦しめられ、疲労、流産、入水となるだろう所、漱石の変化かなのかそこまで及ばなかった様です。
■擬人化王国で買い物をしてきました。久しぶりに、スーツケースも宅配便もない上京でした。手には貴重品と戦利品だけ持っていましたが、何はともあれ自分の「スペース」がある場合の参加が多かったので、立ちっぱなしがきつかったです。
普段、一般参加で会場に来てくれる方の苦労が少し分かった気がします。いつも来て下さる方、ありがとうございます。
今日乗った路線
・上越新幹線、山手線、ゆりかもめ (グンマからビッグサイトにいく主な手段)
・りんかい線、有楽町線、大江戸線、都営新宿線 (荷風、たっつんゆかりの市川に向かった。本八幡で下車、葛飾八幡宮を参拝。都内からほどよい距離だと思う。荷風は京成で上野まで行ったのだろうか。)
ここからが、今日思いついたコースでした。
・JR総武線、西武新宿線、川越線
(青鉄の世界を味わいたくなり、急遽、市川から新宿に向かう。西武線に乗り、南大津駅で砂利道になってしまった安比奈線を見て来た。
砂利の運搬と言うと、古い路線ならよくある目的だったと思う。グンマにも輸送専門の様な路線があり、廃止になった路線もある。上越線や信越本線は、旅客と同時に貨物も盛んなので、廃線までには至らないのかもしれない。
青春鉄道の安比奈はまだ生きていると思うけど、廃線は寂しい。) |
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