madeingermany

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...... 2018年03月23日 の日記 ......
■ いねえ   [ NO. 2018032301-1 ]

■南国でシンタローが一回目に亡くなった時。皆でドタバタしながら、高松がマジックに「なんとかおっしゃって下さい」と言います。嬰児交換等の設定が固まっていない時とはいえ、マジックに甘えるとは、高松はキンちゃんの登場に余程感情が高ぶっていたのか、油断していたのか。

普段からマジックと言うか青の一族に、高松は意識しない部分でかなり甘えているんだろうなと思います。彼がサビ、ハレの友達である事もありますが、グンマを育てた事、ルーザーの弟子であった事は、ガンマ団に30年くらい奉公している彼の矜持なのかもしれません。

その後の「すねて隠居」は甘えの集大成みたいな行動ですが、最愛のキンちゃんの将来が見えて来た事もあると思います。高松は「庇護は自分が頭脳でガンマ団=青の一族に奉仕している報酬に他ならない」と言うでしょうが、頭のいい彼なら、ガンマ団と青の一族のヤバさが分からないはずないでしょう。

機密情報に触れすぎて、もうフリーにもなれなそうな高松の居場所が、大好きな人の側にあるといいと思います。




■昼休みに宮尾登美子の「序の舞」を読んでいました。まだ最初の数項しか読んでいません。タイトルからして日舞の話なのかなと思いますが、今の所ヒロインの純真な時代の模様だけしか分かりません。


今までの宮尾作品と言うと。芸者さんが主人公の小説や、大人しいイメージの蔵の外は。

・何不自由ない生まれのヒロイン→
・一芸に秀でた男に出会う→芸術にときめく→
・男を好きになる、既婚だろうが独身主義だろうがお構いなし→自分も芸事に精進し、彼の右腕になる

ここからが凋落→男に本妻がいたとか、ちゃんとした結婚相手が見つかったとか、ヒロインは芸事としても異性としても使い捨てだった事が発覚→

ここからが修羅場→本妻や、芸事のライバルの女性を、根性と暗躍と意地で舞台からずり落とす→男も芸事もゲットし、彼の子供も産んで万々歳


全部がこうだとは言いませんが。芸術への愛と、男への愛がごっちゃになっているので修羅場です。愛=奉仕らしく、女の身でヒロインたちは信じられないパフォーマンスに出ます。男と愛と芸術と、どこかで線引きをしないと辛いんじゃないかと思いますがどうでしょう。

高松は何だかんだって男なので、踏み込めない領域があるのが幸いなのだろうと思います。ルーザー様を通さないでも、自己表現できる技能が彼にはあります。ただし、高松は青の一族から守られている部分があるので、自分を捨ててまで、何かをする必要がないだけなのかなと思います。




■そんな奴はいねえの8巻までたどり着きました。情報量が多い漫画だと思います。昔学生の時、一気読みしようとして挫折した事がありました。その当時女神さまの映画が公開されていました。忘れもしない2000年です。あれから18年経ったのかと思うと、時間の経過は恐ろしいです。

学生時代にはまった漫画と言うと、るろ剣、封神です。少年ものでありながら、「男にしか分からない」的なムードの低い作品だったと思います。斎藤一なんて、あれは男の美学と呼ぶべき姿なのかもしれませんが、憧れてなりません。北海道編の行方が気になっていましたが、一体どうなるのでしょう。

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