■何か面白いものが読みたいと思い、アフタヌーンで掲載されていた、げんしけんを読んでいます。これまた、そんな奴はいねえと同じで、女神さまを読みながら少しだけ読んでいた漫画でした。時間が出来たらまとめて読もうと思って、十数年経っていました。
登場人物の大半がオタクです。楽しそうと思いながら読みつつ、学生でありながら、コミケで9万円本を買うと言う状況が飲み込めませんでした。自分は働けるようになったら本格的に売る・買うをしようと思い、今に至ります。サークル参加するにしても総額9万円は使わないと思いますが、企業ないし男性向けの何かでしょうか。
■キンちゃんの育ての親は、高松だなあと思いました。キンちゃんの特徴として、皆の便利屋になりかねい所がありますが、他の青の一族なら、他人を便利に使う事はあれど、自分が「役に立とう」と奮い立つことはないと思います。
そういう若干自分を卑下した態度に出るのは、キンちゃんの周りではルーザー様か、高松しかいません。高松本来の性格は図々しい悪漢のはずですが、キンちゃんの前ではそっちの性格は出さない(つもり)でしょう。
キンちゃんは、自分が失敗したりするのに過剰に身構えそうです。悪い事ではないと思いますが、その辺は本家のルーザー様、高松にはなかった特徴なのかなと思います。ただしルーザー様も高松も、一旦何かに「失敗」した時のメンタルの急降下ぶりは目もあてられません。その辺キンちゃんは、身近にシンタローやグンマがいてよかったと思います。
■先日書いた小説「シンタロー温泉」で。「マジックは錯覚を覚えた」という文章があり、「頭痛が痛い」「馬から落馬した」と同じ現象になっています。
訂正しようとして、「マジックは錯覚した」と思いつきましたが、どうも落ち着きません。「マジックは錯覚に陥った」では更に落ち着きません。ナイスミドルになったマジックが、シンタローやグンマ、キンちゃん、コタという若い子達が家にいるのを見て、ライオンパパがいた頃の自分達四兄弟を思い出す場面にしたかったのです。
頭の中に、パッと一瞬だけ昔の光景がマジックの頭に蘇ったのを何というのでしょうか。フラッシュバックでは、いい思い出には使わない言葉でしょう。「錯覚した」では延々マジックが錯覚している事になり、「錯覚に陥った」では、より重症です。
直しようがないのでそのままです。高松だったら、「高松はキンタローが研究室に入って来たのを見て、昔、最も慕った人があたかも生きて蘇ったような幻を胸に沸かせ、そっと彼の足もとに膝をついた」となるかなと思います。高松なのでくどくどしくなりますが、マジックならシンタローの事以外そんなに悩まなそうです。
■春のせいだと信じたいのですが、ルザ高のラブコメが描きたいです。定期的にそう思ってネームを描いて、後で同じテンションにしばらくなれないで、何か知らないものを見る目で見てしまう事が結構ありました。
ネームも漫画も、平静な気分で描かないとだめだと前から思う様になりました。桜が散った頃には、少しは頭が冷えているといいなと思います。住んでいる群馬県は県内で寒暖差が激しいです。南部は3月末に桜が咲きますが、北部は北海道と同じくらいの遅さです。
春が来たと浮かれるのが治まるまでに、三カ月くらいかかる事になります。丁度異動の時期ですし、平静さを取り戻す時間はたっぷりあります。つまりそれだけ冬が長いのです。NHKのみんなのうたで、「北に住む人は幸せ〜」という歌がありましたが、本当にあんな感じです。 |
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