madeingermany

[PREV] [NEXT]
...... 2018年04月11日 の日記 ......
■ 秀子と延子   [ NO. 2018041101-1 ]

■ピクシブに上げた小説を読んで下さった方、ありがとうございます。グンマ様の憂いを晴らす方法が未だに分かりません。「グンマ様と高松との日常」みたいなのを書きかけた事もありましたが、空恐ろしくなったので中止しました。

高松はあの黒い瞳に、全くルーザー様への思いを出さないで、グンマと長い事接していたのでしょう。南国後の高松は、もうグンマの知ってる高松ではないと思います。

■疲れているのか、ちょっとした不注意が続いています。仕事上の誤字は急いで直しました。それから家に帰って、カバンから小物を出し、机の下に小物を落としました。小物は机の下にあったのですが、どうしても見つけられず、30分ほど家の中をウロウロしてしまいました。



■本の中に真実があるのかと考えましたが、ある程度までなら期待してもいいと思っています。なので、「・・・というべき・・・であろうか」とか濁す、読み手の想像に委ねる書き方が苦手です。ヒロインについて、わざわざ想像をめぐらせる程思い入れがない場合、あまり効果を感じません。



宮尾登美子のクレオパトラで。クレオパトラが、既婚者のアントニーと子供を複数人もうけ、彼をローマの家に帰さず、自分達だけでエジプトで贅沢三昧をする場面があるのですが。「これが家庭の味、家庭の幸せ、クレオパトラ最良の日々」と地の文にあります。どうやって感情移入して、ヒロインの「心」を思いめぐらせろと何度も思いました。

歴史物で本妻を放っておいて、愛妾にうつつを抜かす男は多々いますが、あまり気になった事がありません。ちゃんと戦で彼等が功をなしているからでしょうか。宮尾作品の場合、普通に暮らしている人達の幸せを破壊しながら、ヒロインが男なり子供なりを得て、ヒロインがくだらないことで折角得た家族を見殺しにしていくのが、腹立たしかったです。



明暗の秀子と延子の事を書こうと思っていました。2人とも若い美人で既婚です。秀子は本好きで、恋や愛、家庭の事にまでインテリを持ち込む事があります。「・・・はこうあるべきだ」などの考え方が好きな女性です。

反対にお延は本を余り読みません。恋も愛も家庭も、思うままに切り開こうとする女性です。インテリよりセンスで生きる女性です。秀子と延子は性格が根っこから違い、義理の姉妹ながら反発し合っています。面白いことに延子は余り秀子に突っかからないけれど、秀子は津田にも延子にもがむしゃらになって来ます。



恋や愛を自力で勝ち取ろうとする延子が憎く、唯一絶対だった様な兄が生活の中心を妻の延子において、秀子に関心を持たなくなったことが嫌なのでしょう。津田が言う通り、秀子の夫に津田が何も言わないのに、秀子が延子に説教をするのは理不尽かもしれません。

秀子にすれば、本の中で得た理想郷が自身の結婚と共に、崩壊していくのを感じていたのかもしれません。活字に親しまないのに、夢にまで見た「男の愛」、それも自分の兄から得る延子が敵に思えたでしょう。

...... トラックバックURL ......
  クリップボードにコピー

...... 返信を書く ......
[コメントを書く]
タイトル:
お名前:
メール:
URL:
文字色:
コメント :
削除用PW:
投稿キー: