madeingermany

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...... 2018年04月13日 の日記 ......
■ マウント   [ NO. 2018041301-1 ]

■グンマを吉牛する人や場合って、誰ないし何だろうと考えていました。ジェーン・オースティンの「説き伏せられて」を思い出しました。両思いの彼との結婚を周囲に反対され、寂しい数年を送ったアンを癒したのは「歳月」だけだった、と書かれています。

アンは持ち前の気高さで、初恋の人を取り戻します。グンマは南国後、何か取り戻せたのでしょうか。南国後マジック一家の正式なメンバーになったグンマは、「ないものはない」状態で、「飢えている」感じは見受けられません。置かれた所で咲けるのも、天賦の才能なのかなと最近思いました。

(つまりグンマを吉牛するものは、生物、無生物の区別なく地上に存在しない。グンマは柴田亜美作品の中で例外的に、他者に依存しない面があるのかもしれない。「自分の機嫌は自分で直すもの」という処世術を地で行くグンマ博士?)



■キンちゃんと言うと、南国で目が覚めて、目が覚めた割には「誰も俺を見ない」事に気が付くや否や、死んでいるはずのシンタローに食って掛った子ですが。

キンちゃん自身は、いわゆるマウンティングには興味が薄そうです。自分は幼少の頃、スクールカーストの最底辺にいたので、「私は皆から下に見られている」「こいつ上から私を見ている」という感覚なら覚えがあります。



思えば田舎の数十人しかいない学級なのだから、壮絶な格付け合いが起きえます。「皆仲良く」なんて、男子でも女子でもあり得ません。学校に閉じ込められた、小さな大人達の、血で血を洗う戦争に他なりません。

学校とは脱出不可の地雷地帯、新入りも皆無に近いという戦場です。大人になると、各人の環境の差がハッキリと付き、それぞれの道を歩き出せるようになるので、地獄から切り離されます。自分は受験の合格発表と、卒業式程爽やかで明るい日を味わったことがありません。何故、多くの人が「子供時代はよかった」と思うかなと思いますが、多分、スクールカーストの上位にいたからなのでしょう。



あくまで妄想ですが。キンちゃんはシンタローにマウントを取りに行ったのではなくて。単純に、欲しいもの(この場合愛してくれる父親)を「奪った」シンタローに向かって行ったのだろうと思います。

ルーザー様と言う父親、世話役の高松の存在で、キンちゃんは満腹になります。闘争を起こす必要はなく、健全な植物の様に、お日様に向かって伸びるだけです。軌道に乗れば、自信家のキンちゃんなのですくすく伸びるでしょう。



もしグンマがキンちゃんに、「クラスのいじめられっこが、転校生に自分のお友達になってくれはしないかと期待する(自分は転校生が来るたびにこう願った、無論そんなミラクルはなかった)」様なそぶりを見せたら。

キンちゃんは何も考えないでグンマを受け入れると思います。ガンマ団と言う、巨大なカーストにおいて、トップにあるべきのグンマに足らなかったのは「同族からの支持」だったと思うので、グンマにキンちゃんは必要です。

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