■身延線と御殿場線に乗り鉄してきます。年々電車に乗るのがしんどくなる年なら、早いうちに乗れるだけ乗ればいいという結論に達しました。
■グンマ様は、柴田亜美作品では例外的なキャラなのかもしれないと思いました。誰かへの執着心が強いのが、柴田亜美作品のキャラの特徴ではないかなと考えます。男キャラでも自己投影できるのは、「好きな男性のいる女性」の様に、キャラ達が献身的で熱血だからかなと思います。
グンマ様は、最初はシンタローへの復讐鬼キャラでした。しかしシンタローに「復讐」「攻撃」したいキャラは多過ぎます。グンマ様の個性は「メカ」「小柄」「女の子みたいな振る舞い」に絞られます。
あの機能不全一家に、自分の幸せと未来を描くグンマ様の根性は素晴らしいと思いますが、グンマが欲しいのは個別の愛ではなくて、いわゆる「ファミリー」なのでイメージが曖昧に思えます。不幸な目に遭った子供が、「本当の家族が欲しい」と願う気持ちに似ているのかもしれません。
■気になる本に、「置かれた場所で咲きなさい」があります。有名なシスターの書かれた本だと聞きます。
タイトルの「置かれた」という他動的な言葉が引っかかりました。自分は空気を読んだり、人と交流するのが下手です。やる気が足らないのかもとか、対人的な技術面とか、この年になるまで延々悩み、努力はしましたが、普通の人の平均値には至っていません。
なので自分のいられる所にいる、かつ自分に出来る事をするという事を心掛けています。小中学生でも、学期の始めに席替えやクラス替えなどを迎えても、平気で友達を作り、グループを作る子達がいますが、自分はアラシヤマと同じくらいそういうのがダメな子でした。
置かれた場所なんてカッコイイ事をいう暇があったら、自分の生きられる場所へ遁走しました。そういう人生です。また、生きるのに適さない場所に流れ着いてしまったとしても、人間はよく出来たもので、周囲から異物として排除されます。長居はこちらからお願いしても出来ません。
シスターは、「場所」というのは無生物的な自然発生したものだと思っているのでしょうか。「場所」とは即ち、人の集まりです。受け入れらて幸せに過ごすか、排除されそうになって満身創痍で泣き暮らすのかは、誰にも分かりません。傷が赤剥けて水さえ染みる様になる前に、違う場所を目指すのは、生き物としてありだと思います。(くだんの本を読めば、違う感想が出て来るかもしれません。) |
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