madeingermany

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...... 2018年04月22日 の日記 ......
■ 一人上手   [ NO. 2018042201-1 ]

■すねる男と言えば高松ですが。多分ルーザー様もすねる男だと思います。昔、小学生くらいで「兄だから」「弟だから」と家族間で負わされた義務は重かったと思います。

一族とガンマ団を背負った幼いマジックにすれば、歯牙にもかからないレベルに見えていたとしても。(そのマジックは末の双子に甘いので、ルーザー様のこらえていた我慢や相当のものだったと思う。)



色々(彼として)こらえて。高松という後輩を得て、我が子も出来たし、何となく一息つくと。息子のキンタローは、自分が仕事や弟の世話に奔走してた年になっても、高松に大切に世話をされていて、年相応の子供ぶり。「自分がキンタローくらいの年の時は」と、無茶ぶりでキレるルーザー様が浮かびました。

御子息を可愛がって怒られるなんて、高松は腑に落ちないと思いますが、高松ならキレたルーザー様に対応できるのではと思います。というか、対応しきれないとキンちゃんとルーザー様の「殺し合い」になりかねません。



■高松とサビは面白いと思います。2人とも、10代で好きになった人の「生き方」を40歳を越えて常に再現し続けています。



高松・・・心身が擦り切れるまで、好きな人に尽くす生き方。ルーザー様は育ちがよくて、本当に自身が擦り切れるまで突っ走ってしまったが、高松は庶民なだけに、「すねて隠居」止まりなのが面白い。高松はミニルーザー様。

サビ・・・無責任、無秩序、無目的。普通こんなけだるい生き方をしているとどうかしてしまうと思うが、ジャンの場合は番人と言うファンタジーな存在である事、サビも青の一族であると言う漫画的な存在であるため、普通の人が受けるダメージを受けない。

ルーザー様の死後、異様に自分をいじめて働き続ける高松に対し、サビはジャンがいなくなった後ニートを貫いています。サビは「何かしてなくて辛くないのだろうか」と思いましたが、そういえばジャンの生前から、特に使命感とか義務感とかと無縁な「お付き合い」だったなと思いました。高松の生き方は、馬車馬の様な男を好きになったせいもあるんじゃないのかなと思いました。


■以下、妄想と雑感です。不愉快に思われた方がいたら、申し訳ございません。


・サビも高松も10代で、一生分の罪悪感と喪失感に襲われたのだが。その後の2人の行動は全く異なる。

高松・・・亡くなった「恩人」の分まで、仕事と育児に奔走
サビ・・・特に何もしない 気が向いたらシンタローを可愛がる


高松の発想は、「何もない人」「稼がねば飢える人」の発想であり、サビは「何でもある人」「稼がなくても飯の食える人」の発想である。不労所得だけで遊んで暮らせるサビと、働かねば居場所も生きる意味もない高松は、別の人生を歩いている。

それでも高松とサビはお友達である。多分、生まれや容姿は全く違うのだけど、プライドの高さが同じなのだと思う。高松は自分の「する事」にプライドを感じていて、サビは「自分が存在する事」そのものに高いプライドがあるのだと思う。だから高松は勤労をやめられないし、サビは(嫌な話だが)ジャンを追って後追い自死をする事を選ばないのだと思う。

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