madeingermany

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...... 2018年04月23日 の日記 ......
■ げんしけん二代目   [ NO. 2018042301-1 ]

■家族にキレやすい男と言うと漱石ですが。殴られ、いびられる家族はその理由が全く分からなかったと思います。漱石が家族に冷たい理由は、「義父母、実の父母からの仕打ちのフラッシュバック」だったそうです。恐らく日文の漱石研究者が、漱石の人生を調べて出した答えだと思います。

当事者である鏡子さんが、漱石の脳味噌の出来具合を疑ったのは、DVの理由を漱石の「狂った」部分に探したからでしょう。そんな鏡子さんを小宮達がどう見たかは分かりませんが、例えば百間などは漱石が神仏に見えた訳で、漱石も百間達には慈悲的だった様です。



漱石に殴られるままだった家族達が、どう漱石に接していたのかは分かりません。鏡子さんの手記を読めばいいのですが、恐ろしくて手が出ません。幸いと言うか漱石は長命ではなかったので、家族には怒涛の十数年だったとしか言えないのではと思います。

ルザ高とキンちゃんを妄想する時、漱石を参考にする事が多いのですが、高松はすねるなり出ていくなりするとしても、キンちゃんは父親を選ぶ事が出来ません。置かれた場所で~ではないですが、選べないものから来る攻撃は殴打されるだけです。

高松がキンちゃんの盾になるしかないのですが、多分高松がマジックやハレ、サビに「ちくった」ら、ルーザー様は高松を絶対に許さなそうです。いちいちルーザー様の奇行について、高松が言わなくてもマジック達は目に浮かぶのでしょうが。




■げんしけんを読み終えました。女神さま掲載当時からアフタヌーンで気になっていた漫画でした。まさか途中から、ハーレムものになるとは思っていませんでした。

少女漫画ならどんなにキャラクターが増えても、ある程度までは全部のキャラに花を持たせる事があるのですが、げんしけんは過酷な漫画でした。

斑目が「だめな」オタクとして、高坂と咲のリア充カップルに敗北した後、朽木というキャラが出て来ます。いつまでたってもキャラが変らず、最終巻まで朽木は朽木のままでした。一個も女性達とフラグが立たないなまでした。




恐らく偏差値の高い大学である劇中の大学にストレートで入り、就職浪人もせず実家の地方の銀行に入行が決まっているので、朽木が「出来ない」男である事は考えにくいのです。

大野が留年、斑目が就職後すぐに辞職したとか、「困った」キャラが多い中、朽木は「成功」している方の男のはずです。恐らく地元でお見合い結婚して、普通に大人になっていくのだろうち思います。しかし劇中で、女性達に無視され、大野へのバストいじりも不発、何とか同性の斑目に甘えようとしている姿に泣けました。

二次元のキャラで、男性であることの不利さなのか、巨乳、歴女、真面目系オタク女子、腐男子、セミプロ女性漫画家、外国人女性、と女性キャラが濃かったげんしけん二代目において、朽木はピエロですらなかったです。




多分、朽木が少しでも劇中において女性達からの好意を得てしまったら、斑目の立場がなくなるからだと思います。「朽木よりは恋愛対象として見られる」とおとなしくて他力本願の斑目を持ち上げるために、進んで泥をかぶってくれる「嫌われ役」の朽木を外す訳にいかなくなったのでしょう。

高坂、笹原と、劇中のオタク男子達は次々に彼女を作って行きます。就職もするし、斑目の「置いて行かれた」感は、小さなハーレムが出来たくらいでは、とても巻き返せるものではありません。斑目よりも、「下」の男が必要になり、それが朽木だったのだろうと思います。

彼自身の性格や、女性の前で自分の下半身のことを口走るダメさもありますが、全てに「斑目より下」のキャラが必要だったからという理由があったのではと思いました。

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