■とりあえず、肯定的に考える所から始めようと思います。昔(信用していた)父に生活の事や、自分自身の事をよく相談していましたが、もう二度とないでしょう。年を取れば取るほど、どれだけトンチキな価値観の支配下で育ったのか分かる様になりました。
これからは自分が信じるもの、自分が責任を負えるものに殉じて生きていたいです。肯定的に生きる、考えると言う事はそういう事なのかもしれません。
誰かと意見や考えが似ていたり、共感する場合もあると思いますが、上述の誰かの支配下にある苦痛を忘れないなら、もう二度と自分の価値観を譲り渡すことはないと思います。自分の萌えは誰かの萎えと言うそうですが、同人界隈以外でも大いにありそうです。
肯定的というのは、受けた苦痛を忘れるとか許すとかが出来れば最上でしょうが、自分の人生上の地図に「これは避けるべし(避ければより安全に近くなる)」という交通標識が増えたなら、それも肯定的と呼んでいいと思います。
■神戸在住を読み終えました。時々回想シーンが入って、時系列が前後する時もありましたが、全10巻の丁度いい大団円でした。ヒロインが男女問わずモテる子なのですが、嫌味なく読めました。虚心になれる漫画だったと思います。
読んでいて、自分の見栄の見苦しさを思いました。自分は、「絵が好き」「絵を描くのが好き」と人に趣味について聞かれると答えていた時期がありました。仕事や私生活でキレそうになったとき、悩みを聞いてくれた人に、「仕事も私生活もどうでもいいから、絵だけ描いていたい」と言った事もあります。
嘘をついていたなと思います。絵と言っても、カンバスもパレットもCGも使いません。アナログ同人原稿です。アナログ同人原稿が悪い事ありませんが、自分がメインにしているのは「妄想にひたる」事であり、漫画雑誌に投稿してプロになろうなんて、思春期に少し思ったくらいで何もしていません。
絵が好きだの、絵が描きたいだの、よく口から出てきたものだと思います。妄想にひたる事と、イベントで恥ずかしくない様に本にまとめる事でヒイヒイ言うだけの自分に、仕事上で「絵」の協力を持ちかけてくれた人がいました。
「頑張って」はみましたが、仕事と呼べる絵になるはずなく、「ずっと絵ばかり描いていたい(=妄想に浸っていたい)」という私の悩みを、真剣に聞いてくれた人に謝罪しました。
神戸在住のヒロインは、大人しくて内気な女の子かもしれませんが、ちゃんと人の絵を観賞する力もあるし、自分で人の役に立つ絵を描ける子でした。作者は絵柄から女性なのかなと思いますがもし男性なら、一見人形のように見えて華奢な女の子でも、内面から湧き出るエネルギーのある子をイメージして、ヒロインを描いたのかもしれません。 |
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