madeingermany

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...... 2018年05月10日 の日記 ......
■ 食べ物   [ NO. 2018051001-1 ]

■父子関係と言うと、南国アニメ後半のシンタローを思い出します。シンタローは父マジック、叔父のサビからの熱い期待を背負っていた人でした。父への反抗心故にパプワ島に流れ着いたシンタローの下へ、説得係?の刺客達がゾロゾロ来るのが南国でした。

刺客の一人トウキョウ曰く。「お父さんにも考えがあるのだろう(※変装していた老女の姿で)」。マジックの積年の非道を思うと、シンタローが逃げ出すのも頷けなくない中、流石トウキョウは団員なだけに、マジック寄りの説得をシンタローに試みるなあと思いましたが。

トウキョウの言いたかったのが。「マジック様にはマジック様の考えがある。強固な考えをマジック様が譲るはずなく、息子のシンタローがちょっと家出したくらいで考えを曲げる人ではない。シンタローにも自分の考えなり思いなりがあるのだろうが、てこでも動かないマジック様にすねて見せるくらいでは時間の浪費になってしまう。一度本部に帰って、一回話し合うなり、家出するならするで身辺整理してからにしてほしい」という事なら。

多分シンタローより年上で、暗殺等の汚れ役を長年こなしてきたトウキョウとすると、家出して父親に振り向いてもらおうとしているシンタローが青く見えたのかもしれません。南国のシンタローを見ていると、シンタローがマジックからの愛情にすごくすがっているのが垣間見えます。PAPUWAでも彼は自分とマジックと、完全には割り切っていないのではと思います。



■京都や静岡、甲府程話題になりませんが、水の美味しい所に住んでいます。一般家庭で使う水をボトルに詰めて売れるレベルのいい水なのだそうですが、普通に毎日使っています。

土地も安いと思います。というか土地は主に相続でしか権利が移動しない、売買対象になると言う感覚が薄い田舎です。比較的便利な土地を買うにしても安めで、大体の人は、先祖代々の広い田畑や森林を持て余しています。

何が言いたいのかと言うと。水も土地も空気もいい土地に住んでいて、自分は、野菜や土地が高い都会の感覚が分からないかもという事です。温泉も浴びる程わき出ています。何でもあるけど、何もない所に住んでいます。



■谷崎の細雪の下巻を読んでいます。久々の雪子の見合いです。岐阜の田舎の方が見合いの舞台です。谷崎が小説の舞台に選ぶ事の少ない地方ですが、幸子の見合いと言うと、相手の男の本籍等が北陸、静岡、岐阜等細雪好みの京阪神ど真ん中が少ない気がします。

最後の見合いの相手の御牧は公家の血を引くとかで、京阪神ど真ん中です。細雪を読み直すと、雪子がうんという相手は最初から御牧しかいなかった様な気がします。岐阜や蒲郡で遊ぶ幸子達を読むのが楽しい下巻です。



食道楽の谷崎なので、劇中に出て来る食品、料理、食材等も恐らく谷崎を納得させた品々なのだろうと思います。竹淵が食った事も見た事もないようなものだろうと思うのですが、不思議と美味そうに読めます。谷崎の筆致が自分に合っているのかもしれません。

荷風、漱石、康成等の書く食べ物も、不思議と美味そうに読めます。こればかりは合う合わないの話なのかもしれません。食べ物の絵や写真をジッと見ても「美味そう」と特に思わない場合もあるので、幸子達の岐阜で食べるそうめんが何故あんなに美味そうに読めるのか分かりません。相性なんだと思います。

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