madeingermany

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...... 2018年05月29日 の日記 ......
■ 浮気   [ NO. 2018052901-1 ]

■マジック達四兄弟と、シンタロー兄弟&イトコは大分雰囲気が異なります。シンタロー兄弟&イトコは「普通」の人に近くなっています。秘石眼を持っていても、上に3人も恐ろしい身内がいれば、自ずと外部に目が向くのかなと思います。

マジック四兄弟が、いいとか悪いとかはないと思います。しかし守ってくれるはずの父が亡くなった後、親戚とも不仲、不仲(で有能でない、反抗的等マジックが思えば)なら殺すというスタンスだったのがマジックで。

子供だったマジックを責めるつもりはありませんが、その後彼がシンタロー、グンマ、コタ、キンちゃんの父親、ないし第一の保護者にまで「成長」したのは素晴らしい事だと思います。願わくば、マジックが子供だったシンタローを可愛がるのなら、その近くにキンちゃんを可愛がるルーザー様と高松がいて欲しかったです。



■就職活動で人気なのは理系と体育会系だそうです。理系が人気なのは分かりやすいですが、体育会系は職場でスポーツの腕が問われると言うより、明るさや根性みたいなのが採用側から期待されるそうです。

自分の大学の看板学部は法学部でした。就職試験で必要な勉強をする時期になったら、教室の中がほとんど法学部の人ばかりで、自分も法学生になったような錯覚を覚えました。いい感じに脳の引き締まった学生の多い学部だった様に思います。

理系・体育会系も盛んな学校でした。しかし私は文学部だった事もあり、受けた講義の大半は「趣味」と呼んで差し支えないものだったと思います。もっとも源氏や、オスマントルコ史について本腰を入れたら、多分生涯費やしても足らないと思います。永遠に楽しめるジャンルを、諸先生方に講義してもらい、糸口的なものに触れただけでも、十分意義ある学部だったと思います。



■漱石と言うと。時代が時代なのに、鴎外の様に二号さんを置く事もなく、荷風の様に花柳界を愛する事もない、珍しい男と言われます。奥さんの鏡子さんと長くない結婚期間(漱石は結婚が遅く、鏡子さんよりだいぶ早く亡くなった)において、10人近い子女をもうけています。

鏡子さんは、金之助さんの子供が常にお腹にいました。若かった鏡子さんは、生んでは妊娠し、妊娠しては生むの繰り返しです。マリアテレジアの様な夫婦生活です。しかしながら「漱石」は常に「浮気」していたとも言えます。



漱石と知り合いなわけじゃないでですが、漱石は常に「金」「セックス」「純愛」を区別して行動していた様に思います。小説の中だけの印象なのかなとも思いますが。漱石が鏡子さんに捧げたのは「金」「セックス」であって、純愛はいつも行方不明だったのでは。

行人の一郎が、妻の直を心身共にいじめ抜きながら、下女のお貞さんには「直みたいな女じゃないから」と、妙な優しさを向け。彼岸過迄の須永が、一心に愛してくれる千代子を侮辱しつつ、家の下女の作をめでる様に。



漱石くらい偉い男に、下女が言い返したり、怒ったりするはずなく。一郎は貞を自由に出来ただろうし、須永はその父の様に、下女に自分の子供を生ませるのもあり得たでしょう。漱石はその辺の、男と女の「だらしなさ」を毛嫌いするあまり、「奥さん」を無意味に冷遇し、手向かいできない「下女」を天使か妖精の様に、花でもめでる様に「いつくしむ」悪癖があったかもしれません。

実際の漱石は癇癪持ちで、家の女中さんに対し、かつて義母がした様にいじめたと聞きます。小説と漱石自身をごっちゃにしてはいけませんが、下女に鼻の下を伸ばし、肉体関係はないとしても、変に優しくしている夫やフィアンセに、さぞ直や千代子は不快感を抱いただろうと思います。これを浮気と言わずして、何を浮気と言うのでしょう。

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