madeingermany

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...... 2018年06月11日 の日記 ......
■ 革命前   [ NO. 2018061101-1 ]

■原稿を書く時、意識するのは乙女系かもしれません。高松の中身が大分乙女である事も大きいですが、家族から蛇蝎の様に思われがちなルーザー様にしても、頭の中で乙女系に変換しているんだろうなと思います。

きついセリフも、あり得ない様なシチュエーションも、声優さんの手にかかれば惚れ惚れ出来ます。PAPUWAに出ていた声優さんも、乙女系で結構聞きました。



同じ「男女の事」でも乙女系だと、「女性が望む事」を前面に出してあるので、とっつきやすいのだろうと思います。結婚するくらい仲がいいはずの男女でも、女性が毎日する家事を屁とも思わない男は五万といる訳で。

我々女性が幼少の頃から、将来の夢として叩き込まれていただろう、「お嫁さん」など、この不景気と少子化と男尊女卑の日本で絶滅危惧種で。老いた政治家が仮に皆世代交代しても、「彼等」を見て育った男達がまた成人すれば同じ事で。

女性が思う「自分のする事を、好きな異性に喜んでほしい」という、ごくシンプルな事が叶う日は来るんでしょうか。(円満な恋愛をされている人には、つまらない話でしょう。ですが自分は自分の書くルーザー様が高松をいじめない事に気が付き、我に返った今でも、乙女系な感じで書かないではいらません。)




■今の日本は人を殺しても、物やお金を盗んでも、誰かをだましても、全く怒られないんだなとニュース等を見て思いました。自分は報道は大体新聞頼りです。本当は4〜5紙くらい読まないと、本当の事は分からないそうですが、時間と予算の関係で上毛新聞だけです。

怒られないというと極端ですが、命や物、お金、そして女性の心身の扱いの軽い事と言えば、革命前のヨーロッパ並みだなと思いました。明治維新前の日本の事は、日本史の門外漢なので分かりませんが、やはり「昔はのどかだった」なんてことはなく、「弱者はぐうの音も出ないくらいいじめられていた」んじゃないかなと思います。

少し前真田がブームでしたが、群馬県の一部は真田氏の何代目かの人に文字通り「しぼられた」ので、自分は余り真田に夢中になれませんでした。



フランス革命と言えばベルばら。ベルばらと言えばオスカルです。ベルばらの面白い所は、大体オスカルの視点で話が進む事です。父親や王妃からの庇護もありますが、オスカルは男性が就く職業に単身挑み、才能もあったでしょうが任務を鮮やかにこなしていきます。

オスカルは潔癖でしたが。貴族である事、またその地位や立場を利用して、美味しい思いをしていた男は彼女の周りに沢山いたと思います。彼女が権力の味を覚えたとかはなく、生真面目さと優しさを保ったまま、成人し、革命を迎えます。

(オスカルにはいつも側にアンドレがいる。故に、暴漢に襲われるとかは回避されているので、いいなあと思う。普通の女は、アンドレなしで腐った男達に立ち向かわねばならない。)



当時の貴族は恋も結婚も打算です。庶民からの税金で、夢の様な暮らしをしているのが貴族です。女性のオスカルは真っ直ぐな目で時代を直視し、行動していきますが、オスカルも「うま味」を味わうチャンスが、例えばジェローデルと結婚して、安寧に生きるとかあった訳で。

普通の貴族は財産を抱えてフランスから逃亡したり、一方庶民はどうでもいいような事で亡くなったりと、両者とも思想も気高さもなく、時流に身を任せるしかないでしょう。オスカルのいない今の日本はただの地獄と言うか、司馬史観ではないですがナポレオンも出ず、ただただ虎狼の様な男に怯えて、新幹線に乗るしかないらしいです。

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