■文ストの鴎外が好みです。文ストと言えばマフィアですが。
・濃いキャラ 幼女〜ナイスミドルまで豊富 ・濃い能力 視覚的にキャッチ―で分かりやすい ・濃いバトル 時代劇並みの死亡者の数
的外れを承知で言うなら。南国&PAPUWAの方向性の一つも、この領域にあったのではと思いました。極悪非道なガンマ団ですが、何となしに柔和になって、両作品のメインが「シンタローとパプワ」「コタローとパプワ」にあったため、早々残虐な描写はなくとも。ジャンの一件を思うに、原作者は、血も心もドロドロの方向を好んでいた訳で。
・動物が沢山出て来るファンタジー志向 ・家族愛を訴えるファミリー志向
この辺が南国&PAPUWAのメインストリートで。あと。
・流血、殺人、愛憎故のドロドロの悲喜劇
も原作者の志向にあった訳で。上の二つと食い合わせが余りよくない様に思います。耽美系アニマルギャグという不可逆の味わいを生み出したのは原作者の功績です。これは陶芸ではないですが、こねて焼いて、窯から出して初めて何が出来たのか分かる種類のものだったのかもしれません。
■結構前から、鴎外、中也等ネットで検索すると、文ストの情報が出て来て気になっていました。そんな時代なんだなあと軽く考えていましたが、漱石、谷崎も出て来ると聞き、狂喜乱舞して今13巻まで読みました。
主人公は中島敦だそうです。キャラのモチーフ、大元のネタが過去の実在の人物なだけで、同一人物ではないと分かっているんですが、何となく共通点を探してしまいます。文ストの中島敦は主人公らしい熱血漢だと思いますが、実際の中島敦も面白い人だった様な記憶があります。
文ストは文ストと言う、独自の世界だと分かって読もうと思っているんですが。日文の人達なら大体知り合いみたいな感じがして、どうもいけません。漱石の側には、寺田や小宮や、漱石山脈と呼ばれる弟子達が多数いるので、描かれていない中にいるんじゃなかなと思います。
あと。他の日文をモチーフにした作品に触れた事がありますが、安吾と中也はぶれないなと思いました。安吾の丸めがねと、中也の小柄な体とキラキラした瞳、帽子のスタイルは不動の様です。日文の人達は、きりっとした洋装の似合う人が多く、舞台がハイカラな横浜なのもいいなと思います。
こういう作品への感想を書くと、大体的外れな事ばかり浮かぶので慎重になりますが、上手く書けたでしょうか。 |
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