madeingermany

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...... 2018年07月02日 の日記 ......
■ 鷗外さん(文スト)   [ NO. 2018070201-1 ]

■大人になったら、漱石や新選組と言う、好きなものの名所古跡を巡るのだと誓っていました。大金がかかる事、同行者は余り求めない方がいい事を念頭に、数十年かけて準備していました。同時進行で鉄にもなっていったので、今は路線さえあればどこへでも行きます。

もっと若い頃、就職なんてする前に巡礼に出ればよかったじゃない、と人は言うかもしれませんが。親の金で好きな事をするのは屈辱に等しいので、大人になるのを待っていました。とりあえず修善寺に行って来ます。漱石が倒れた場所であり、行人で一郎が立ち寄った場所です。


(自分の家だけの考えかも知れないが。カネを出させるためには、欲しいもの・したい事の順当性を、資金源の親に語り、「そんなに言うなら仕方がない、お前の「したい事」は俺の目にかなうだろう」と言う感じに持っていくプロセスを、私の家はたどらねばならなかった。

何故漱石を愛する気持ちを、親に認可してもらう必要があったのか、理解に苦しむ。自分の目には、親は開かない財布にしか思えなかった。ちなみに長い事バイト禁止だった。)


今でこそ踊子が走っていますが、当時はさぞ不便だったでしょう。踊子に雪国に、康成は鉄ジャンルでもモテています・・・・、漱石も四国に坊ちゃん電車があります。



■アニメの文ストを見終わりました。映画には遅れてしまったので、後で見ようと思います。以下、ポートマフィア首領森鴎外雑感です。


・気分的にナンバーツー的な性格の様に見えて、鴎外はマフィアのトップである。何故、数ある文豪の中で鴎外に白羽の矢が立ったのか分からないのだけれど、文豪なのに理系のムードを持っている珍しい人だからなのかなと思う。

・司馬遼太郎ではないけれど、日本にはリーダー、英雄といった男が現れないらしい。ナポレオンや始皇帝を指して英雄と言っているのだから、確かに日本には存在しない。つまり、限りなく日本的なものを体現した文豪達に、恐らくリーダー、トップと言う感じの男は少ないのではと思う。



康成の様に「面倒見のいい男」、三島由紀夫や太宰、芥川の様な、ファッションリーダー的な男。漱石や志賀の様に、神仏になぞらえられる男はいるけれども、荷風が嘆いた様に、「私は弾劾する」男はいない。

全くいなくはない、世相を批判したり、文筆で国を変えようとした男は数多いるのだけれど、政治的に実らない。四迷ではないけれど、それくらい日本において作家の地位は高くない。あれこれ子規の様に革命的な文学を志向した人はあれど、WW2の戦況悪化で夢果てている。

ならばWW2終結後はどうなのだと思うけれど、まさしく安吾の世界というか、文学は独自の地位を築き、かつ政治や経済と全く別の存在になった様な気がする。今の混沌の世の中を、漱石が予言していて恐ろしい。



・論点がどこかに行ってしまった。文ストの鴎外は文ストの鴎外であって、雁や舞姫の鴎外先生ではない。それなら何故鴎外の名を名乗るのと聞きたいけれど、もう、英国にチャールズ、ジョージ、ウィリアムという名前のヒーローがいても驚かないのと同じなのかなと思う。ハリーも、ハリポタだけ読むと特別な名前に思えるけど、英国では無茶苦茶よくある名前だそうだ。

雁や舞姫の鴎外先生は、勿論組織のトップと言う訳ではない。軍医総監なので権力は大きかったと思うけれど、漫画やアニメの様には行かない。文ストは面白かったけれど、何で名前を鴎外にしたのかは分からない。「萌える対象が増えた」事が嬉しい。

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