madeingermany

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...... 2018年07月24日 の日記 ......
■ キルケゴール   [ NO. 2018072401-1 ]

■南国&PAPUWAの小説を書いていて。世界最強のマジックの考える事は分かりませんが、「弟にパパを取られて嫉妬する」姿なら妄想できると思いました。

マジックともあろう男が嫉妬するんだろうかと思いますが、ライオンパパの愛は、一瞬だけルーザー様が独占していた時期があるだろうと思います。

シンタロー世代は、上手い事に「みんな長男」と言えます。コタローは次男(三男)ですが、シンタローと年が離れています。キンちゃんもルーザー様の長男です。皆、「親の愛」を誰かと奪い合う局面はなかったでしょう。



グンマがキンちゃんをお気に入りにしている理由は、その辺なのかなと思います。南国後半、今までグンマが独占していた高松の心は、新顔のキンちゃんがかっさらっていきます。グンマの思いは複雑だったと思いますが、流石グンマ様、マジックの様に「お兄ちゃん」としてキンちゃんに振る舞う事で、ストレスを回避したのかなと妄想します。

マジックとグンマは似ている所が少ないと思いますが、「嫌な事があった時」の行動が同じだなと思いました。ちなみにキンちゃんは「嫌な事」があったら、高松に(ただ言いたいから)言うと思います。ルーザー様も、高松に(言うともなく)言うと思います。



■野球の県大会の時期が来ました。すねる訳でもひがむ訳でもありませんが、文系にスポットライトが当たる事はまずありません。スポーツ少年達が白球を追いながら、ママやパパに歓声を浴びる様な日は、文系少女にはあまり訪れません。

理系なら、「すごい発明をした」「医者になった」などで親兄弟に褒められる事もあるでしょうが、文系にそんな日は来づらいです。仮に文系の誰かが、「源氏物語の「輝く日の宮」「雲隠」の本物」を発見したとしても、多分ニュースにはなりません。

全部自分の事ですみません。職場の「野球ママ」達が嬉しそうに野球について語っているのを聞き、私は何十年もあれこれ頑張ってきたつもりだけど、別にこういう脚光は、身内からも浴びずじまいだったなと思いました。(弟がスポーツ青年、妹が歴とした既婚子持ちなので、いまだに親の関心は姉の私には来ない、ぐれる意気地もなく今に至る)



■高校の頃、ニーチェとキルケゴールを読んで、面白いと思った事があります。読みやすいシリーズが丁度あって、カント、ヘーゲルなども手当たり次第と読みました。「人物と思想」と言う感じの本でしたので、哲学者たちの人柄や人生がまずドンと書かれていて、とっつきやすい本でした。

本は私の友達であり、先生です。本を読みながら、西欧はこんなに神様だの思想などにガンガンと論争が出て来るんだなと思いました。日本も仏教がさまざまに分かれている事からも、沢山の思想があるんですが、西欧程闘争的ではないと思います。



司馬遼太郎ではないですが、奈良時代や平安時代、室町、江戸期と日本の思想も結構変化しています。「日本は昔から・・・だ」という人の「昔」は、せいぜい明治維新後の事が多いようです。明治だって昔ですが、一度歴史物にはまると、「明治」の言葉のあや的な部分も見えて来て、「日本は昔から・・・だ」とかは二度と信じなくなりました。

日本のしつこい考え方の中の一つ。「家族が大事」「親孝行せねば人ではない」「女は男を敬うのが正義」等も、源氏物語なんて読むと崩壊するイデオロギーです。源氏達は当時の日本のトップの人間です。



桐壺帝でも、数多い自分の娘息子達に平等ではなく、親は親、子は子で生きています。また女性達も、葵上がそうであるように、別に夫第一では生きていません。戦時中に、日本人は源氏を読む事が禁止されましたが、桐壺帝が「日本人は皆天皇の赤子である」と聞いたら、首をかしげるでしょう。

家族教、親子教、宗教的な「父親」崇拝なんて、ここしばらくの考え方です。各人がどんな「宗教」を信じようとも自由だと思いますが、どんな宗教も一個の考え方を出ません。私はニーチェではないので神は死んだとは言いませんが、家族教が大好きなうちの父に従うつもりはありません。(なんというか、父にとって家族はアクセサリーなんだなといつも思う。別に父は信心深い訳ではない。)

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