■源氏物語を現代語訳で読んでいて、ふとゾッとした点。朱雀帝の中宮候補だった朧月夜が、朱雀院の「叔母さん」にあたる事でした。源氏の後年の正妻である女三宮も、朱雀帝の娘です。朱雀帝は、正妻も娘も源氏に与えたようなもので、これでいいのかと思いました。
朱雀帝も源氏も、桐壺帝の子です。桐壺帝の愛は、更衣との子である源氏に注がれています。妻も娘も源氏にいい様にされる朱雀帝の振る舞いの理由の一つには、「父である桐壺帝に逆らえない」事があります。
源氏が「正妻を大切にする」「他の女性に手を出すにしても、手紙をやり取りしてから通う」等のマナーが守れない・守る気がないのは、父である桐壺帝の愛故とも言えます。寂しく死んでいった更衣の代わりに、自由に生きて欲しいとでも、桐壺帝は思ったのでしょうか。
源氏はズルいので、自分の思い通りになる女性としか遊びません。夕顔の様に。女三宮は皇女なので、嬉々として結婚したはいいものの、面倒くさくなったのでしょう。朧月夜、女三宮という高貴な女性達が最後に頼ったのは、源氏なんかじゃなく、生真面目な朱雀帝でした。
「甥と叔母の結婚」「イトコ婚」が普通の源氏物語ですが、近親相姦のメリットは、財産や権力が同じ血筋のなかでキープできる点だそうです。近親相姦でいいのかという突っ込みには、一夫多妻なので全く同じ夫婦の遺伝子のよる子供ではないからという、弁護が出来そうです。
マジックさんちも。卵子が〜という、あまり穏当ではない事を言いださないで、江戸時代形式でした、と言えばいいのにと思いました。男子のみ家を継ぎ、男子達の妻には身分の無い女性を招き、娘が生まれたら遠くの大名に嫁がせてしまうとか。
ただこの方法だと、マジックさんちに「大奥」が必要になります。青の一族の特徴は金髪にブルーアイズという劣性遺伝なので、普通に子供が生まれれば、優性伝の方が強く出ます。故に青の一族の特徴のある男児が生まれるには、多くの妻に手伝ってもらい、優性遺伝の子供達とブロンドブルーアイズの娘達が生まれる事が考えられます。
原作者は、有能な医者の娘さんなのに、なんでこんな非人道的で、困難な方法を言い出したのでしょう? |
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