madeingermany

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...... 2018年09月09日 の日記 ......
■ 疲れ   [ NO. 2018090901-1 ]

■過去、「疲れた」と言って相手にキレられた経験が三回あります。本当はもっと多いだろうと思います。とりあえず、他人様に「疲れた」と言わない方がいいとよく分かりました。大体、就職直後くらいの回想です。


・父方の祖父母。この場合は、愚痴る相手を完全に間違えたと思う。私は祖父母の事が好きだったけれど、相手はそんなに私が好きじゃなかった。おまけに労働と言えば、観光業か農業しか頭にない彼等に、「デスクワーク」が完全に惰弱な仕事に映っていた。

父方の祖父母が好きなのは、(彼等の娘の子達である)私のイトコ達であり、私ではなかった。そんな事を理解したのは彼等の死後だった。私には小遣いなど絶対にくれなかったのに、遠方に住むイトコ達には、新車だの、高い楽器だの、現ナマだの、彼等は毎月のように与えていた。



・実母。普通に仕事して帰宅して、「今日は何もなかったけど疲れた」と言ったら、そんな泣き言を言わせるために、あんたを家事等でサポートしているんじゃない、とカミナリが落ちた。

そんなに好きでもない夫と義父母と、まだ手のかかる私の弟と妹のケアの真っ最中だった母に、つまらない事を言って悪かったと思う。



・母方の祖母。大好きなおばあちゃんだったけれど、私が就職した後、関係が豹変した。彼女にとって「大人の女」とは、グラマラスでコケテッシュでセクシーなものだった。いつまで待ってもそんな女にならない私が嫌になったらしく、たまたま「仕事が大変」と言ったら、烈火の様に怒った。

祖母にとって私がしている事務仕事とは、説明しても全く想像の外であり、女の仕事とは上記のような、旅館の仲居の様な色気のある仕事しか指さず、20代前半なのに色々で干からびた孫の竹淵は、軽蔑と憎悪の対象でしかなかった。「可愛がってやったのにそのざま」と言う事らしい。




■文ストで。敦にジェラシーを感じている芥川、そして同じような心境のモンゴメリの描写があります。芥川は、「そんな素敵な異能があって、太宰に好かれていて、それなのにあれこれ文句言うお前が許せない」、モンゴメリは「あなたは素敵な異能があって、探偵社の人達からも大事にされているみたいで、あたしの苦痛なんて分からないでしょう」という怒りと思えます。

芥川の怒りは完全な私怨、そして敦への特攻はマフィアとしての命令でもあるので、芥川の攻撃は容赦ないです。

モンゴメリも、皆から助けられる敦への怒りは半端なかったです。これまたギルドとしての仕事もあるので、攻撃に容赦ありませんが、芥川と異なるのは、自分の敦への恋心を自身で受け止め、魅力的な女の子になって行った事でしょうか。



なんというか、芥川とモンゴメリに共通しているのは、「私の苦しみをお前は分からない」という怒りだったなと思います。文ストは敦が主人公なので、敦には「言いがかり」でしかない事は読んでいて分かります。

ああそうだなと、私も思いました。誰かに「あなたは私が分からない」と怒ってみても、分かるはずないのです。文ストでは敦が芥川の「怒り」にひるまないから物語が成立し、モンゴメリが自分の弱さと恋心を受け止めたから、よりお話が面白くなっています。

敦は優しい子なので、芥川の怒りや、モンゴメリの性格をスルーする事はないでしょうが、まさしく彼にとって彼等の憤怒は「言いがかり」だったなと思います。

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