■10代の最大の悩みの一つは、ニキビと多汗でした。今は適切な処置をして、若い時のように死にたくなることも減りました。
しかしニキビも多汗によるにおいの悩みも、完全な人災でした。父も生来肌が弱いそうです。私は金のない中学生の頃、自分のイボガエルの様な顔がイヤで、家で転げまわって悲しんでいました。父からは「遺伝だから」の一言で済まされました。私に必要なのはカネだったとしみじみ思います。オサレ雑誌等でスキンケアの情報を得ても、実行するカネがなければ画餅です。
汗の悩みも、「汗だくになって働け、フケツこそが美徳だ」という家訓のせいが大半だったと思います。手や体を清潔にするのは、「田畑の仕事をしないつもりか」と、父と祖父母からいつも叱られ、温水シャワーなどあっても使わせないくらいでした。毎日の洗濯も節約だとかで、汚くなった風呂水で洗うから、衣類は洗っても汚く、くさかったです。
自分で稼ぐようになって。きちんと皮膚科でニキビを治し、敏感肌用の化粧水等を買い。自分で服を洗濯し、温水のシャワーを自由に使う様になったら、ニキビも汗の悩みも少なくなりました。完全に、全ての憎しみと苦しみ、苦痛は、父と祖父母の私への人災だったとよく分かりました。
■源氏で色っぽいと思う回に、紅葉賀があります。桐壺帝の父親が50歳を迎える事、桐壺帝最愛の藤壺の立后及び懐妊、というおめでたい回です。
(桐壺帝の父が50歳、桐壺帝が30歳半ばくらい?、源氏は18歳。中学生くらいで成人扱い、同時に結婚、父親になる世界。しかし平均年齢が短く、皆急速に老いる事を思うと、仕方ないのかもしれない。)
・・・皆の前で青海波を舞う源氏を、ウットリと見つめる藤壺。彼女が余りにほれぼれと源氏を見るものだから、桐壺帝も変に思うらしいですが、誰も何も言い出さないのが奥ゆかしい、源氏初期のムードです。
もし高松が藤壺だったら。源氏であるキンちゃんを無論ウットリ見つめるのでしょうが、録画しましょうか、肉眼でしっかり拝見しましょうか、素敵ですねえルーザー様、と滅茶苦茶うるさいんだろうなと思います。
桐壺帝のルーザー様は、うるさい高松を面倒に思って、立后も取りやめにしそうです。高松は立后なんかされなくとも、元気に女御としてルーザー様とキンちゃんのために働いていそうです。紫式部なみに頭が回りそうだから、彼は祭り上げられるより、その方が幸せかもしれません。
ルーザー様も権力や地位を得るより、好きな事をしている方が幸せなタイプの様な気がします。ルザ高に宮中は似合わなそうです。
・・・自分がマジックと高松について思う時、道長と紫式部を思います。何故源氏物語が妙に、「書かれていない」事に重要な意味があるのか、何故当時高価だった紙をふんだんに紫式部は使えたのか、とうとう思う時、「道長の権力」を思います。
プライドが高く、男以上の教養と知能のあった彼女にとって、色々な偶然もあって勝ち残った道長が頼もしくもあり、イラつく相手でもあったのだろうと思います。後世、「紫式部は道長の愛人として囲われていた」と書かれ、彼女は嫌でしょうか。
そうでもしないと「食っていけなかった」、困窮インテリの悲しさを思います。マジックは高松に、24年間それなりにしてやってたと思い、筆をおきます。 |
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