 ■マインドアサシンを読んでいます。そんなに長い話ではないのですが、一気に読むには2話分が限界かもと思います。サラリとした読み心地なのに、後から行間や表情からグッと来てしまい、とても速読する気になれません。
ジャンプSQ他でリバイバルブームや、ヒットすればセカンドシーズン等もあろうかと思うのがマンガやアニメですが、マインドアサシンはこの短さが正解の様な気がします。何より、これ以上かずいを掘り下げたいと思いません。
虎弥太に戸籍は出来たのだろうかとか。かずいは高校生の時に虎弥太と出会ったのだから、母方の祖父母の家で、虎弥太を「育てた」んだろうなとか。掘り下げなくてもいい気がします。何より、かずいはいつかマインドアサシンをやり過ぎて、心身を痛めそうです。
(虎弥太は実母と偶然再会しても、記憶が蘇らない。本当に彼の辛い記憶は粉砕されているのだと思うが、その光景を透明な表情で眺められるかずいが辛い。
親子、家族関係を少女漫画程重要視しない少年漫画とはいえ、スパイスが強い。そこは「母性愛最高」とかいう、万能的なオチがあっても・・・あったら、かずはじめマンガじゃない。その意味では家族愛中心の運泥棒は、作家の新天地なのか。)
逆に、風天組くらい無責任なドタバタの方が、確かに肩は凝らない・・・訳でもありません、女の子を盗撮し、性的な商品として高額で同級生に売りさばく男子がかずいのジャンプにおける後継者?だなんて・・・、作家さんに「マインドアサシン掲載時に、何か嫌な事でもあったんですか」と聞きたいくらいです。
■腹の立つ話をしても仕方のない事なのですが。誰か言っていましたが、どんなに自分が腹を立てても、相手は「今頃パフェでも食っている」のだそうです。
私の年齢なら、同級生は家事に育児に仕事に、奔走中だろうと思います。結構な事です。この世界にかずいはいないのだからマインドアサシンされようもないし、止めてくれるかずいはおらず、同級生約100人を抹殺しに回っても甲斐ない事です。
(田舎なので、どんなに憎い相手とも義務教育中は付き合わねばならなかった。マンガのように、「お前は何中の何々だな!?」は起こりえない。同級生達は竹淵を好きじゃなかったと思うが、同じくらい私は皆が(略)。)
自分にはイケメンの従兄がいます。彼と学年が同じで、中学は初め別々だったのですが、伯父の仕事の関係で、イトコが私の中学に来る形で、中2から同じ中学に通いました。ここまで書いて、勘のいい人は想像したかもしれませんが。
「私のイトコが来学期転校してくる」とクラスメイトに言ったところ、「どんなに駄目な男がやってくるのか」と、皆身構えていました。竹淵は女なので、男の竹淵というのがいたら、どんなにかダメな男が来るんだと、本当に声を出して言うのが聞こえました。
従兄はイケメンのさわやかな男です。性格も明るく気取らず、転校後は即行テニス部に入り、沢山の友人を作り、バンドなんかもして、楽しそうにしていました。誰も「ダメな男が来た」なんて思わず、「竹淵のイトコにしてはいい奴だ」と口にする人もいました。
マインドアサシン、するかされるかしてみたいものだと思いますが、ブラックジャックではないですが、医者であるかずいから、「貴方の歪んだ心まではどうにもしてあげられない」とでも言われそうです。
本当に、今頃イトコも同級生もさぞ幸せにしているだろうと思います。私と言う、いくらバカにしてもいい女がいて、さぞ三年間皆楽しかった事でしょう。否、ナチュラルに人を見下していた100人くらいの人達は、見下した事さえ意識していなかったと思います。私が私であるだけで、どうしてこうも、バカどもから酷い目に遭うのだといつも思っていました。
在学中、思いっきり抵抗すればよかったじゃないと人は言うと思います。私は、そんなパフェでも食っている人達の事は余所にしておいて、自分の未来のために頑張っていましたとだけ申し添えます。 |
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