■ジィドの田園交響楽を読んでいます。ロベールを思い出しました。自分の傲慢さを、詭弁で飾る感じが似ています。主人公の奥さんは、自分の旦那さんが、身寄りのない「若い美少女」を家に住まわせ、ベタベタと世話を焼くのをどんな思いで見ていたのかと思います。ヒロインは「可愛そうな迷えるヒツジ」ではなく、最初から「女」だったなと思います。
■司馬遼太郎の、街道をゆくを読んでいます。私は壮大な歴史ものが好きな割に、心の狭い人です。
司馬氏は朝鮮半島について語ると、テンションが上がる作家さんだなと思います。16巻読み、もう街道をゆくで、関東圏が語られる事はないなと諦めもつきました。対馬の何気ない海岸の風景、風の強さについて、あそこまで熱く語る作家さんなら、それでいいと思いました。
・・・歴史と言うと、明治150年だとかの行事が最近あったそうですが。るろ剣が好きだったせいか、複雑な感じです。漱石も明治の人ですが、漱石が言った事はそんなに間違ってもいなかったと思います。
■グンマにも美味いものがあり、東京にも大阪にも、美味い物があります。一応社会人なので、お給料で好きなものを食べる事が出来ます。
ですが、もう「前祝」的なご馳走も、「残念会」「反省会」的なご馳走も食べたくないなと思います。焼肉もパフェも、美味に相違ないのですが、「反省会」的な意味で口にすると、一口一口食べながら、自分の脳味噌を一緒にスプーンですくって、窓の外に捨てる様なヤケクソな味がします。
(肉もパフェも美味いです、これは間違いじゃありません。)
自分が好きなのは、ゆりかもめを新橋で降りて、すぐの駅構内の蕎麦屋のソバです。「女性が一人で立ち食いソバなんて」「駅のミックスジュースなんて」と言う人は、それでいいと思います。人の意見を否定する余裕は私にはありません。
ビッグサイトでサークルの使命を果たして、その後で食べるソバなら最高でしょう。同様に、インテックスでサークルとしての緊張感を越えた後の、唐揚げなりは美味いです。これが一人「残念会」「反省会」のソバで唐揚げだと、上記同様、自分の役に立たない脳を、空き皿に盛って店に捨ててもらいたくなります。
たかが趣味でここまで殺伐となれる私は、先日から書いているおもひでぽろぽろのタエ子以上に、視野狭窄だろうと思います。「広い世界に目を向けよう」とか心がけだすと、余計パニックになるのであまりしません。
しかし、前祝と残念会・反省会って、まるで何も実っていない事がよく分かります。緊張をほぐそうとして何かすると、本懐を忘れ、疲れを取ろうとして何かするにしても、全然楽しめない死に至る病。 |
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