madeingermany

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...... 2018年10月29日 の日記 ......
■ フリー   [ NO. 2018102901-1 ]

■ミスフルを読み終えました。終盤になるにつれ、お馴染みだったギャグがなくなって行きました。話的に猿野VS黄泉なのかなと思いますが、黄泉は黄泉で、母親とずっと一緒だった猿野が、羨ましかったのかもしれません。

さて牛尾ですが。後半見事に、個性的なキャラに埋もれた感じがあります。そこがいいというか、彼の端正な容姿、経済力、野球への愛情、理性、育ちの良さ等が、見事にカラ回っていて、かえって人間味を見ました。



牛尾と屑桐との関係も、屑桐が牛尾と友達であろうと思えば思う程、牛尾の経済力と温和な性格が辛かったかもしれません。人間、どんなに親しい間柄でも、カネが絡むと別人になるので。カネで辛い思いをしている屑桐が、更に「友達からカネを借りた」という重荷は選ばないだろうと思います。

だからこそのスポーツと言うか、何でも持っている牛尾が野球をしている意味を感じました。カネでも生まれでもなく、自分のプレイで人と交われる場所なんだろうなと思います。



■見ようと思っていた、Free!の劇場版を見ました。テレビアニメの一期、二期を編集したものと、オリジナルのものと三本見ました。以下、感想です。自分は岩鳶が好きです。


・短くはないアニメ、フリーのシリーズをここまで見た人は、多分、アニメ一期の替え玉事件について、ある程度まで消化しているんだろうなと思う。健全で公平たるスポーツの場において、一期の替え玉はあり得ないと思う。

「凜がかわいそう」「所詮二次だし」「岩鳶の皆だって、凜と泳ぎたいし」等の解釈の下に、二期は始まり、劇場版に至っている。替え玉リレーについては、凜は「よかった〜」と言う感想である。岩鳶メンバーは、職員室みたいな所で、平謝りしている描写がある。

よく岩鳶は水泳部が廃部にならなかったと思う。遙や凜に比べ、真琴が大学受験で苦労していたのは、水泳部部長として、替え玉リレーの影響もあったのかと思う。



劇場版も、凜マンセーの嵐だったりする。可愛い妹に、美人で優しい母、飼い猫。慕ってくれる有能な後輩、彼氏の様に深く理解してくれる友達、かっこいい夢、何でも言う事聞きそうなライバル校、と「凜に優しい世界」だ。

そういうアニメなんだと思うが、これでは仮に凜が素晴らしいキャラだったとしても、飼い殺しというか、生ぬるいと言うか、「強豪校にいるから大変」と言いたい割に、「こんなすごい設備や指導者に恵まれた、才能あふれるすごい凜」にしか見えない。これで凜がハングリーだとか、貪欲だとか夢にも思えない。



水泳部を一から立ち上げ、地道に頑張っている岩鳶を応援したくなるもんじゃないかと思う。凜みたいに、マンセー集団や、彼氏みたいなオトモダチ、後輩軍団をもたない遙や真琴の方が、余程劇中でのびやかで素直だと思う。

遙の「おとなしさ」が災いしているのか、凜にいちいち、進路は?将来は?としつっこく聞かれるのが嫌だった。自分より遙が速かったくらいで、二回もヤケを起こした凜に、人の世話を焼く資格はないと思う。



凜の周囲は、賢くて優しく、辛抱強い男女ばかりいるなと思う。宗介なんて、温泉回でも腕の心配をされないのに、あんなに凜をかばい、替え玉リレーに対し「凜はそんなアホなスポーツマンらしからないこと、絶対しない」と信じてくれた。

宗介が恋人の様に凜を大事にするのに、凜は宗介をあんまり大事にしないと言うか。凜は女のように愛されているのに、凜からは悪い意味で男同士のサッパリな感じなのが見ていて辛い。「女の描いた男」のよくない面を見た気がした。

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