 ■以下暗い話になるので、先に楽しい事を書きます。ミスマープルの、復讐の女神を読もうと思います。今、カリブ海の秘密を読んでいます、これは続編を読もうと決めました。一つ二つの愛や死を、丁寧に書いてくれると読んでいてスッとします。
■光や紅が、ジャンと言う毒親の搾取子にしかみえないなあという妄想と雑感の続きです。ジャンとジャンの「子供達」について、肯定的ではありません。ご容赦下さい。
・毒親の怖い所は。あれこれ搾取子の「努力」を、頃合いを見て、刈取りに来る事だと思う。私の祖母は、私が就職活動をしている時、たまたま「どこどこに面接に行った」と私が言おうものなら、「その会社はダメだ」「あの会社ならいい」と、一人でダメ出しをしていた。父もそんな感じの男だ。
私が何かを頑張る事と、彼等に何の関連性があるんだろうと、いい加減大人になって思った。要は「竹淵が・・・だったら、祖母や父が恥をかく」等のレベルの話で、私の幸せを彼等が願っていたのではないと思う。何故なら、私が「つまづく」と励ますどころか、自己責任論を振りかざして、責めて来たから。応援らしい応援は全くしない。
(ちなみに、私の弟や妹が何か失敗しても、彼等が責めるとかは全然ない。支援・応援はたっぷり与える)
私が進学・就職等に成功した時の、彼等の喜び方は異様だった。「お父さんがお前を応援したから」「おばあちゃんの言う事をあんたが聞いたから」と、自画自賛していた。全否定からの全肯定の気持ちの悪さ。
ジャンも別に、光や紅に幸せになって欲しい訳じゃないんだろうなと思う。サビの美貌だとかいう、第三者には全くどうでもいい目的のための、道具なんだろうなと思う。亜美ちゃんの漫画で怖いのは、コタロー他主要キャラが「愛」故に生まれてこない事だと思う。
コタローはいい子になったし、シンタローがいるので、マジックとの感情のトラブル等はあっても、何とかやっていると思う。光達は「未成年ばかり」いるだけで、それでも「自分達で頑張って行こう」という彼等の「努力」が実ればジャンが成果を刈取りに来て。光達がくじければ、ジャンとすると廃棄扱い何だろうなと思う。
(炎兄さんや刃は、兄としての意識が強く頑張り屋さんなだけに、見ていてつらい。全ての頑張りは、いつかジャンに上納されてしまうのに。)
ジャンは毒親の特徴を全て持っていると思う。
・異常に元気(親子の差の年齢のキャラと、張りあっても負けない謎の溌剌さ)
・絶対に反省しない(PAPUWAの、「逆境に負けるな俺」のジャンに心底ゾッとする。)
・明るく、人当たりがいい(寂しがり屋が多い青の一族の数人は、この辺でコロッといったと思う。営業力が異様に高い)
・適応能力が高い(自分が不老不死である事を、屁とも思わない楽観性が死ぬほど怖い)
・恩着せがましい(全てにおいて加害者意識がゼロ。被害者意識は多め。こんな人を「親」にしたら、永遠に苦しむと思う。)
アメリカ人じゃないですが、ジャンは「自己肯定感の高い人」がいかに得する人生なのかと言う、見本みたいなキャラです。高松はああ見えて、若干自己肯定感が低く、悲しい事は忘れない方だろうし、タフでもないキャラです。
・・・ハーレムやシンタローが、ジャンを蹴り飛ばすうちは、高松の周囲は平穏でしょう。だからPAPUWAが好きです。高松のかけ続けた保険が、やっと返って来た感じがします。 |
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