madeingermany

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...... 2018年12月12日 の日記 ......
■ 亜美ちゃんの   [ NO. 2018121201-1 ]

■読もうと思っていた本、漫画を読めるだけ読んでいます。原稿中も基本的に土日に描いていたので平日は空いていた訳ですが、無茶すると通院する事が分かりました。普通に、出来るだけ、片っ端から読むと言う、穏やかな読書を目指します。

・・・本を読んでいると。作家って個性的な人が多そうですが、個性ゆえの「迷惑」よりも、「作品」に重みがあると素直に思える作家さんも多いです。一方で、谷崎が面倒をかけただろう人達や、漱石が「ひどい事」した人達の思いは、どんな傑作が生まれようとも変わらないだろうと思います。



■PAPUWAでリキッドとシンタローが、いくつかのファンタジー世界を周遊するくだり、もしかしたらチャン5の焼き直しなのかなと思いました。チャン5も周遊の話だったと思いますが、余りに(不要な)死が冒頭から多く、テンションはいつもダークでした。チャン5をさっくりライトにすると、あんな感じなのかもしれません。



以下、妄想と雑感です。


・亜美ちゃんの「そんなことしちゃダメじゃん」的な暴走ぶりが、軽快に発揮されていた頃を考えていました。南国はファンタジー枠なのかなと思いますが、ファンタジー漫画と言えば「ハダカみたいな服の可愛いヒロイン」がいるもんだと思っていた私には、意外な作品でした。

いつになっても南国には、ビキニみたいな半裸の美少女とか出て来なくて。出て来ても、くり子ちゃんみたいな、逆に何かあったらアウトだという年齢の少女で。いい感じに、「子供向け」でした。胸やお尻を丸出しみたいな女性をわんさか出しても怒られないのがファンタジーだと思っていますが、「子供と動物」という最強のタッグを見て、心が洗われました。

アニメオリジナルのキャラも含めて、殺しても死なない様な屈強なギャグキャラのおじさん・お兄さんのオンパレードで、マジック総帥に至っては、いつまでたっても「奥方」らしき女性も出ず、完全に息子しか見ていませんでした。




亜美ちゃんの「あぶら」の部分は、多分そういう人がしない様な点にあったのかなと思います。マジックや、すずめちゃん&ドリームネットPAPAのイリエ総統みたいな、「おかしい」オッサンを出してみたり、権力を笑いものにするあたりに、醍醐味があった気がします。尊敬できる大人が、劇中に基本的いません。

高松みたいな、ハイレベルなインテリ程中身が残念だったり。キンちゃんの知能・容姿をして、中身が子供だったり。権力者も知識層も、一緒くたに「小馬鹿に」する大胆さは真似できないと思います。

(ここで亜美ちゃんが本当に、漫画的な意味で「偉い人」を「小馬鹿に」していたのかは問わない。リキッドへの犯罪的なリンチを「愛」とかスッと言える方だから。)



「小馬鹿に」される偉い人と、「小馬鹿に」しても責任を問われない子供と動物というタッグ。これが1グラムでもバランスを壊すと、作品世界が一気にガラガラと行くのかもしれません。

今までの方法でリキッドを愛でようとしても、多分亜美ちゃんは出来なかったのだと思います。リキッドは、


■ハレやイサミさんと言う、一定より目上のキャラを「笑う」キャラ
■パプワ世界の過去にまで影響を及ぼす様な、すごく神的なキャラ

目下の立場が上を笑うのはアリでも。リキッドは、皆の目下であり目上であるという錯綜した立場の人になってしまいました。亜美ちゃんに脂がのっていた、南国を賑わせた頃の「目下・若者が上を笑う」構図を再現する事は不可能です。

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