madeingermany

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...... 2019年02月02日 の日記 ......
■ 狭軌   [ NO. 2019020201-1 ]

■鉄道と言うと、虞美人草や三四郎の上京シーンですが。京都からは寝台車で移動出来ても、九州からは流石に名古屋での一泊を要したのが当時の様です。名古屋での三四郎と女性の描写はさておき、悠々と食堂車で洋食を食べる甲野さん達は、やはり特権階級だったと思います。行人の一郎達も庶民じゃなかったはずです。よくない座席で、固い弁当を懸命に食う井上父子が哀れです。



■名門特急に毎年のように乗る令嬢、雪子ですが。速さ、設備、値段等思うと、今の東海道新幹線でのぞみに乗る方が、例え自由席であっても、はるかに豪華なのかなと思います。

考え方なのかなと思います。つばめは雪子の令嬢たるプライドを守り、恐らく彼女は三等車には目もくれないでしょう。そんな特権意識を破壊したのが、新幹線です。カネさえ払えば新幹線は乗客を拒みません。むしろ、車両がパンパンになるまで乗せこみます。



一時代昔の「鉄」はどうも新幹線を愛さない傾向にありますが、その理由の一つは新幹線の大衆性なのかなと思います。エリート男性だの、屈強な男性がか弱い女性に執拗なセクハラをしながら乗る様な、古くて狭い昔の電車(※荷風の日誌にそんな記述があった)の方が、昔の男の「鉄」の好みなのかもしれません。

今もマナーやモラルの薄い男性客はいますが、昔の特急や急行、寝台車の話を読むと、なんやかやが向上していると思います。今でこそ新幹線に乗ればグンマからでも大阪に数時間で着きますが、毎回インテに狭軌で移動していたら、カネは兎も角体力がもたないだろうと思います。



■国鉄時代の急行について書かれた本を読みました。北海道新幹線開業が、急行の廃止のとどめだったそうです。新幹線開業と、在来線の廃止ないし三セク化などは当たり前の様に起きていますが、上越新幹線はあまりそういう事がないので、実感がわかないかもしれません。

グンマはあくまで新潟と東京の間のポジションである事が大きく、ムーンライトえちごや、あけぼの等の夜行に乗るにしても、高崎にとんでもない時間に来るため、同人イベントに行く時に利用しようにも、無理でした。



グンマを最大に輝かすのは、やはり上越新幹線でしょう。高崎だけでもいいから、必ず停まって欲しいです。スピードアップのために、北陸新幹線の最速タイプは高崎を通過します。近年、上越新幹線は妙に北陸新幹線の通過待ちをするようになりましたが、全体の収益を考えれば仕方ありません。

なのででもないですが、北陸新幹線の開業はグンマには寂しい話でもありました。安中榛名駅が本気で秘境駅になる事必須の様な気がしますし、あんなキレイな車両が高崎をムシしていく姿はあまりいいものではありません。そして、長野新幹線の頃からの話ですが、本当に信越本線はぶつ切りになりました。

高崎〜横川は割と自分は好きで乗りますが、路線名に全くかすらない信州、越後の名が入っています。別に不便も覚えませんし、巨大な路線だった頃の面影としていつまでも例え横川まででも、信越本線を名乗っていてほしいです。

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