madeingermany

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...... 2019年03月28日 の日記 ......
■ える   [ NO. 2019032801-1 ]

■妄想の妄想ですが。ルーザー様が生きていたとして、高松がキンちゃんのお世話のお手伝いをしていて(手伝うと言いながら全部しそう)。さてキンちゃんはどんな子になるのだろうという妄想です。

ハレあたりは「ルーザー兄貴の残酷さと、高松の卑劣さと、あの2人の技術と根性の悪さが混ざれば、悪魔しか生まれない」と半分くらい思うのでしょうが、多分キンちゃんが素直ないい子だろうと思います。



何故ってルーザー様と高松の残酷さ、卑劣さ、技術の高さ、根性の悪さ等は、彼等が生きるためのスキルであって、もし2人が完全に幸福で安全に生きられたのなら、そんな毒牙は使う必要がありません。

そしてそういうスキルは、守るべきキンちゃんがいるのなら、キンちゃんが幸福で安全に暮らすために最大限振るわれるべきであって、結果、別にキンちゃんが悪い子になる事もないだろうと言う楽観に達します。役者が演技してお金をもらう様に、ルーザー様と高松はそうやって生きていくんじゃないのかなと思います。

またルーザー様と高松は、自分の愛する相手に対して、デレデレしたり、好きになってもらうのを求める事を止められないだろうから、もし完全に幸福で安全なエリアがこの世にあるのなら、死守するだろうなと思います。



■以下、氷菓のえるについてです。見たのはアニメとマンガ、小説の方は最初の数巻だけ読んでいます。独断と偏見です。


・劇中、奉太郎の方は、えるに流される形で徐々に省エネ主義を譲って行くのに対し、えるは徐々に奉太郎に距離を置くようになっていく。2人の立ち位置がゆっくりと逆になって行く気がした。

「元気で明るい好奇心いっぱいの美少女」
「省エネ主義の、努力を好まない少年」だったのが、

「古いしきたりの中であえぐ、1人の女」
「その女をただ一人理解して支えられる男」になる

最も彼等はまだ高1なので、精神的にはどうあれ、肉体的・社会的には未成年でいないといけない。ただ多くのマンガで、小中学生なのにプロポーズとかしてしまう場合もあるので、妙に徐々に自重的になる氷菓の奉太郎・えるは斬新だと思う。



えるが本当にただの「アホキャラ(本当に申し訳ない言い方)」だったら、アニメの氷菓の最終回の様な、慎重に慎重を重ねた様な展開にならない。ならば冒頭の、「甘ったれのぶりっこ美少女」ぶりはなんだったのだろうと思う。折木にバストをこすりつけそうな感じの。

多分えるが子供だったと言う事なのかもしれない。彼女は聡明だが、名家のお嬢様としての人間関係の中で暮らし、折木関連以外の「知人」が劇中に見えない。氷菓事件が終わり、慕っていた関谷さんを見送って、彼女が大人になったと言う事か。子供なら、自分の胸や顔を自覚しないで当然(?)



なんかえるは、そんな単純な子じゃないと思う。

入須は「意図的に何かをお願いするえるは、甘えているように見えるのでよくない」とも言うが、自分は氷菓冒頭のニュートラルな状態のえるも、相当な甘ったれ・ぶりっこだったと見えた(えるの涙ぐましい努力あっての、折木の起動だったとは承知しているけど)

えるは

・名家の後継ぎとしてのプレッシャー
・女一人で、豪農を継がないといけない運命
・人目を気にせざるを得ない立場

・「好奇心の猛獣」であり、実際、関谷さんに変な好奇心をぶつけまくって。関谷さんも姪とはいえ、千反田家の女相続人に、「ワケあり高校中退」の自分がこれ以上関わる事は出来ないと追い込まれ。関谷さん失踪・失踪宣告による法的な死亡、とえるが関谷さんを再度社会的に殺したともいえる 

そして、関谷さんに似ているという折木の運命も、えるは好奇心により爆破した 



アニメのえるのしぐさは。よく言えばお嬢様らしいナヨッとした良さがあり、悪く言えばぶりっことも言える。ハキハキした摩耶花、女帝入須との対比のためとも言えるが、あまりにぶりっこぶり>えるの内面の長所なふうに見えてしまう

氷菓は。えるの暴走で大体の話が動くので仕方がないが、えるの聡明さや運命、今後の立場なども実は大事だった気がする。えるを掘り下げる尺が無かったのなら、えるを単なる「アホキャラ」にしておいて欲しかった。自分は苦悩する折木を見ていられない。折木が本気になればなるほど、えるはどっか行きそう。

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