 ■知恵と知識についての雑感です。世間では、「先人の知恵」「おばあちゃんの知恵」等、知恵の方が高等で上品の様に言われがちです。「アンタはいらん知識ばかり詰め込んで」とか私も散々怒られました。
しかし知恵と言うのは一種のシステムではないかと思います。「こうなればこう」「風が吹けば〜」的な思考回路を指すのではと思います。だから、何がインプットされるかで、知恵なるものは本来多彩な動きを見せるはずです。
しかし「おばあちゃんの知恵」と言われるように、大体インプットされるものは、旧式なものがイメージされるのでしょう。「幸せになるには」的な知恵として、「女は早めに結婚して、相手が例えどんな変な男だったとしても生涯心身を捧げる」という選択肢があったのだろうに、いつのまにか「女は結婚しないと不幸でダメな女」という「知恵」が闊歩し出した様に。
「幸せになる」とう知恵があるのなら、色々な「知識」をその知恵にインプットして、百種類くらいは「幸せになった」というアウトプットの例が見たいものです。
知恵なんて主観的なもので。欲しいのは沢山の情報だと、若かった頃思っていました。特にグンマの山奥に住んでいると、得られるサンプルは僅少です。まさしく知恵そのものというか「結婚して男に尽くす」以外のサンプルがありませんでした。(女一人で生きていける職業や土壌が少ない)
若い頃、グンマ、北関東の山奥にいては何も得られないと、千年王城・京都へ飛んで行ったのは、気分だけはグンマを脱藩した感じでした。京都で色々な人に会えてよかったです。
■氷菓のアニメを見ています。見れば見る程折木いいなあと思います。そんな折木が望むのなら、千反田家に婿入りするなり、普通にえると恋をしたりしてもいいと思っています。
しかし劇中のえるは。あくまで親切心や常識?マナー?の枠で折木と接し、どこまでも「名家の女相続人」「将来の豪農の担い手」「古典部の部員」としか振る舞いません。それでいいと思いますが、どこまで折木をコケにすんだろうなと思います。
さて、自分は卑劣でも省エネでも蛇蝎でも、頭のいいキャラが好きなんだろうと思います。そんな人達に悪い意味で巻き込まれたら悲惨ですが、高松も折木も孔明も、基本的にには自身の武器である頭脳を、周囲のために主に使う印象です。彼等の「守らなければ」と思う範囲が余りに主観的なのが好きです。
高松 ルーザー様の直系 折木 える 孔明 乱世で苦しむ人達
守る範囲も、生きる時代もそれぞれですが。えるにいつまでも放置プレイされる折木が可哀想です。そう思うと高松他頭のいい人達の頭のいい行為って、ある意味求愛なのかもしれません、可愛い。 |
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