madeingermany

[PREV] [NEXT]
...... 2019年04月12日 の日記 ......
■ 歪んだ   [ NO. 2019041201-1 ]

■自分は日文を読む時に、自分を帝大のエリート達と重ねて読んでいた時期がありました。「これからの日本」みたいなテーマは自分も「好き」で、近代化に悩んでいた鴎外や漱石を読み、自分も明治の男の様な気で夢中になっていました。

(アタシは愛されるお姫様!みたいな、キャワイイ妄想よりはるかに楽だった。努力すれば岡田や豊太郎になれるんだと思うのが楽しかった)

ウソでも誇張でもなく、今の私の職業は大体その頃夢見ていたもののたぐいです。旧帝大には入れなかったし、ただの文系の学部卒ですが楽しく学生生活を送っていました。



ふと漱石が猫を書いていた歳になってみると。漱石ってただの怒りんぼの自伝作家ではない、超がいくつついてもおかしくない知識人だし、鴎外も当時「ドイツに留学に行く」事の重みを思うと、ただのおじさんじゃない事に思いを馳せます。

あ、と思いました。竹淵は竹淵の人生を歩むしかないのだと、今更思いました。人生の不安な時期を日文他で乗り越えた自覚はありますが、いざ自分が自分の人生に放流されてみると、やはり彼等の影を握りしめてしまいます。



■先日から氷菓について、歪んだ感想ばかり書いていて申し訳ありません。今見ているアニメは残り4話です。最終話の美しい桜の絵が、今から楽しみです。

信じてもらえないかもしれませんが。最初に氷菓を見た後、飛騨高山を観光しました。陣屋や宮川を楽しく観光し、「ここに折木と入須がいたんだ」とかニヤニヤして来ました。





バレンタインの時と言い、クドリャフィカの時と言い。どこまでえるは、摩耶花と里志の「妨害」をするんだろうと思います。えるの高校入学以来の全ての行動は、鉄道の線路に石を置くくらいのものに思えます。


・える、他人の事情に深い関心をぶつけ、奉太郎に「他人のプライバシーをアタシのために暴いて」と依頼 他人の事情が「気になる」とは何様なのか

・奉太郎、えるの依頼で他人の心の中をえぐる行為を何回も行い、結構ギリギリな線上にいる。えるのプライバシーへの侵害にあった人達は、奉太郎に怒りを向けるだろう。える無事



・奉太郎の「活躍」を目の当たりにする里志。自尊心がやや低下。可愛くて、ただでさえ強気で頑張り屋の女・摩耶花と「彼氏彼女」になる気も低下

・たかが同じ部活と言うだけで、他人のバレンタイン事情に鼻を突っ込むえる 里志はえるが近くにいるために、摩耶花渾身のチョコを粉砕

古典部部長は、漫研で辛い思いをしている摩耶花の癒しどころか、永遠に彼女の恋を妨害し続ける



・えるは、自分の内面は全然周囲に見せない上に、奉太郎がなんか聞けば、「一身上の都合だから」と聞く人が聞けばバカにされていると思う発言

他人の事情は興味本位でズカズカ荒らしまくるのに、「私は自分の話を他人にする方じゃない」とかなんとか えるの好奇心のエサになった人達も、えるに自分の事情なんか知られたくなかったと思う

だから多分、十文字事件の真相を奉太郎はえるに話さないと思う。「どうしてなんでしょうか」なんて、聞かれたら腹の立つ話だから



ちなみに大体のミステリーに出て来る女の子達は、「殺される」レベルの問題を抱えていて、「守ってくれる」かもしれない探偵の所へ来るのだ

えるは、自分の出歯亀で皆の内面を、奉太郎を道具にして探っているに過ぎない なら奉太郎に感謝しているのかというと、どうもそうは見えない

...... トラックバックURL ......
  クリップボードにコピー

...... 返信を書く ......
[コメントを書く]
タイトル:
お名前:
メール:
URL:
文字色:
コメント :
削除用PW:
投稿キー: