madeingermany

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...... 2019年05月14日 の日記 ......
■ 加持さん   [ NO. 2019051401-1 ]

■野上弥生子の欧米への旅を読んでいます。細雪の幸子達の上を行く、贅の尽くしようです。雪子妙子の「ゼイタク」が小さく見えます。


■グンマは南国後、多分本当に人を恨むという事を知ると思いますが。高松は人を恨む・人から恨まれると言う事の大先輩でもあります。

高松は仕事柄人に恨まれる事も多いでしょう。青の一族でもないのに、ガンマ団で大きめの権限を振るっていただろうし、普通に恨まれる日々でもあると思います。この辺はグンマもすぐ分かる点だと思います。



分かりにくいのは。高松がマジック(とボンヤリと青の秘石全般)を恨んでいる点です。単純な学術的関心を装っている時もありますが、青い秘石を金づちで割りたい衝動もあろうかと思います。ルーザー様とキンちゃんを苦しめたから。しかしながら青い秘石によって、ルーザー様達が誕生したと言う由来があるので、そこまで過激にはなれません。

痴情のもつれでルーザー様を死に至らしめたマジックについては。もう、拳を振り上げる元気も沸かないと思います。力で叶う相手ではないし、マジックという屋台骨がないとグンマやキンちゃんの居場所がなくなってしまう恐れがあります。

不思議な事に、マジックは長い事高松とグンマを擁護していた向きがあります。ルーザー様の死について、遺族にあたる高松とグンマに何かしてやろうと言う思いがあった様です。だから高松は書類送検も恐らくされません。割に合わないのはグンマです。



■エヴァには詳しくないのですが。ミサトが「自分の経験、価値観、感情」を大変重要視し、シンジにベッタリ押し付け、同性のレイ・アスカにぞんざいなのに対し。

ミサト同様苛酷な経験をしてきた加持さんは、とても静かです。諜報の仕事もあるからでしょうが、プライバシーを全開する事が可能な場面でも、大体静かに思えます。



加持の性格、性別ゆえとも言えますが。もしかしたら「自分の経験他」を、若いシンジ達にゴツゴツぶつけることの危険性、不毛さ、意地の悪さを自覚していたのかなと思います。

ゲンドウも、命令ばっかりしてシンジに寄りそうふうはないですが、確かに、「自分の経験や思い」でガリガリ行動しているのは兎も角、全く無関係のシンジを道具として巻き込むのは外道です。そりゃ、静かにもなるだろうと思います。



それが、上の世代と若い世代なのかなと思います。ロボの様に、若いというか幼い銀鈴や大作には、原罪ともいえる「父親のした事」がのしかかっています。ロックの言うような、真っ白な状態では「アニメ」にならないだろうから必須のドラマ性です。しかし巻き込まれる身になれば、甚だです。

じゃあ問題を起こした世代が、アニメのメインになればいいじゃないと思いますが。多分ミサトはミサトで、加持さんは加持さんで、ゲンドウはゲンドウで「被害者」なのだから、始まりらしい始まりが見つかりません。加持さんの静けさと行動力が正解なのかなと思いました。

(繊細過ぎるアスカの内面については、ミサトの包容力・女性力等に期待し、あえて相手にしなかったんだろうと思う。加持さんだなあと思う)

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