 ■人間って部品だなあと、思います。モダンタイムズ的なあれではなく、葛城博士はミサトの加害者であり、ミサトはシンジ・レイ・アスカの加害者であり、シンジもまたトウジから見れば加害者の面もあった・・・という流れみたいなものです。
(だから例えばゲンドウはヒドイ!!的な事を言おうにも、ゲンドウ自身をクローズアップしてしまうと、彼の半生も余りに凄惨で、ヒドイヒドイ言えなくなったりする)
歌舞伎役者の家の子でも、名家の家の子でもないのに、自分の知らない沢山の部品が頭上にあります。なんでアニメって「滅茶苦茶してくれた親世代」が物語のメインにならず、「昨日生まれたばっかりの少年少女」みたいなキャラが主役になるのか分かった気がします。
何というか。大体の加害者は「そんなつもりはなかった☆」「いじめられるお前が悪い(私の父の口癖)」等で叱責から華麗に逃れ。「ごめんで済むなら〜」どころか謝りもしないものです(竹淵の父だけかな)
■中学生の頃。どう考えても、私を大切にしない女子生徒とよく行動していました。当時は「オトモダチがいない子=無価値」とされていたので、お互い必死だったんだろうと思います。
たった数十人が顔を突き合わせる狭い世界で、友達も何もありません。どうやったら、バカにされない・いじめられないで過ごせるのかだけ必死に皆考えていた気がします。
男子はどうだかわかりませんが。女子は小さい仲良しグループを作って、始終誰かをいじめたり、追い出したりして均衡を維持していました。私はそんな中「竹淵は女子でよかったね」と言われていました。
女子であるから、基本的に人間の半分を占める男子の下僕である、故に、生まれながらの下僕である竹淵は、ごく自然に(アタシたちの)下僕でよかったねと彼女らは言っていた気がします。
何言っているんだろうと思っていましたが。実際、変につるんでくれるのに、全然大事にされた覚えがありません。幽白やスラムダンクに夢中になるのを、周囲から哀れまれながら卒業しました。
うん、そういう事だったんだなあと大人になって思いました。秩序の均衡には下僕が必要だから、別に好きでもない竹淵を周囲に置き、ヒエラルキーを作っていたのでしょう。成人してからも、その女性達にしばらく小馬鹿にされながら過ごしました。
お陰様で、少しくらいの恨みがましい感情には耐性が着いた気がします。毎日働いて、飯が食えれば幸せです。 |
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